京都市北区の大徳寺境内の西側に龍翔寺というお寺が建っています。
龍翔寺は、非公開のお寺なので、観光客が境内に入ることはできません。
それなら、訪れても意味がないと思ってしまうでしょうが、龍翔寺の西の塀際には、大きなイチョウが数本植えられており、11月になると葉が黄色く染まり、美しい景色を見せてくれます。
11月下旬。
黄葉したイチョウを見るために龍翔寺に行ってきました。
黄色くなったイチョウ
龍翔寺は、市バス亭「建勲神社前」から5分ほど北に歩くと到着します。
西の歩道に植えられているイチョウが、良い具合に黄葉していました。
どのイチョウの木も背が高く電信柱と同じくらいはありましたよ。
上から下まで黄色に染まるイチョウを見ると、思わず立ち止まってじっくりと眺めたくなります。
紅葉の傘の下を歩きます。
ちょっと残念だったのは、車が駐車してあったことですね。
もう少し離れたところに止めていただけると良かったのですが。
今度は角度を変えて、イチョウ並木を撮影。
西日を受けると、金色に葉が輝きます。
龍翔寺に訪れた日は、ほとんど葉が散っておらず、ちょうど見ごろといった感じでした。
良い日に訪れることができましたね。
道路を北にまっすぐ進めば、今宮神社の朱色の楼門に突き当たります。
その今宮神社の方を向いて最後に1枚写真を撮影しておきました。
ここで、龍翔寺について簡単に説明しておきます。
龍翔寺は、延慶2年(1309年)に大応国師を開山として創建されました。
大徳寺の創建が1315年頃とされていますので、それよりも歴史のあるお寺ということになります。
その後、焼失しましたが、天文年間(1532-1555年)に大徳寺境内に移されました。
龍翔寺は、明治時代にも廃絶しましたが、昭和になってから再建され、現在にいたっています。
過去に特別公開されたことがあるのかどうかはわかりませんが、拝観できる機会があれば訪れたいですね。
豊臣秀吉の母の大政所(おおまんどころ)のお墓があるということなので、歴史的にも興味がありますね。
大徳寺には、多くの紅葉の名所があり、秋には特別公開されますので、龍翔寺のイチョウとともにみておくと良いのではないでしょうか。
また、近くの今宮神社でも紅葉を見ることができますので、こちらにも参拝してみてください。