9月下旬に京都市東山区の建仁寺を訪れました。
建仁寺は、鎌倉時代初期に建てられたお寺で、京都で最も古い禅寺です。
季節を通して、景色に大きな変化がないので、いつ訪れても同じような風景を味わうことができるのが、建仁寺の特徴でもあります。
萩とサルスベリ
いつもは、北側から建仁寺境内に入るのですが、今回は、南の勅使門から入ることに。
勅使門は、普段は門が閉まっていることが多いのですが、私が訪れた時は全開でした。
勅使門の建立時期は、鎌倉時代末期とされています。
一説によると、この門は、もともと平重盛の六波羅邸の門とも平教盛の館門ともいわれています。
門には、複数の矢の傷が残っていることから、矢の根門とも呼ばれています。
勅使門の脇にある小さな入口から境内へ。
建仁寺は、勅使門、放生池、三門、法堂(はっとう)、方丈が一直線に並んでいます。
禅寺は、このように建物が一直線に並ぶ特徴がありますが、建仁寺も同じですね。
三門の近くに来ると、萩が咲いていました。
数はそれほど多くはないのですが、どの萩も花がたくさん咲いており、見ごろを迎えていました。
建仁寺の三門は、それほど大きくはありません。
近くに知恩院の大きな三門が建っているので、そう感じるだけかもしれませんが、やや小ぶりな感じです。
とは言え、三門の真下まで来ると、やはり大きく感じますね。
見上げると、真っ青な空に真っ白な雲が浮かんでいました。秋らしい空になってきています。
三門の後ろに建つのは、法堂(はっとう)です。
この日は、多くの方が法堂内を拝観していました。何か行事があったのでしょうか。
法堂の建立は、明和2年(1765年)で、拈華堂(ねんげどう)とも呼ばれています。
堂内の天井には、双龍図が描かれていますが、私はまだ見たことがありません。
法堂を眺めていると、境内の西に真っ赤な花をたくさん付けたサルスベリを発見しました。
近くに寄っていくと、久昌院というお寺があり、その中に植えられていることがわかりました。
久昌院の門の前に来ると、立ち入りできないようになっていたので、門の外からサルスベリを観賞させていただくことに。
サルスベリと言えば、夏の花といったイメージがありますが、9月下旬でも見ごろを保っていますね。
鴨川でも、まだサルスベリの花が咲いているので、まだしばらくは楽しめそうです。
なお、建仁寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。