京都には、縁結びのご利益を授けてくれる神社がいくつもあります。
清水寺境内に建つ地主神社(じしゅじんじゃ)や嵐山の野宮神社(ののみやじんじゃ)といったところが特に有名ですね。
他にも世界遺産に登録されている下鴨神社境内に建つ相生社(あいおいのやしろ)も縁結びのご利益があることで知られています。
今回の記事では、この相生社を紹介します。
連理の賢木の隣に建つ相生社
糺(ただす)の森にある長い参道を進み、下鴨神社の楼門の前まで来たところで、左を向くと、小さな社が建っています。
それが相生社です。
祭神として祀られているのは、古くから縁結びの神として崇敬されている神皇産霊神(かみむすびのかみ)です。
説明書によると、めでたいことを相生というのは、この相生社が発祥だとか。
相生社の左には、連理の賢木(さかき)があります。
この木は、もともと2本の木だったのですが、相生社の御神威により、木の途中から1本に結ばれたと伝えれています。
この言い伝えを聞くだけでも、縁結びのご利益がありそうですよね。
連理の賢木は、老木になると糺の森のどこかに新たな連理の木ができると伝えれています。以前に紹介した書籍の「タイムトラベル もうひとつの京都」によると、現在の連理の賢木は、4代目に当たるそうです。
縁結びのご利益を授かるには
さて、相生社にお参りをするからには、しっかりと縁結びのご利益を授かって帰らなければなりません。
「え?参拝するだけじゃダメなの?」
と、思った方もいらっしゃることでしょう。
大丈夫です。ご利益を授かる方法は、非常に簡単です。
良縁を求める方は、ただ、願い事を書いた絵馬を持って、相生社と連理の賢木を願掛けしながら3周するだけです。
でも、知っておきたいのは、女性は右から回り、男性は左から回るということです。
逆に回ったらどうなるのか?
それはわかりません。
ちなみに連理の賢木は、下鴨神社の七不思議のひとつとされています。これについては以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。
相生社に参拝した後は、下鴨神社の本殿にもお参りしておくと、さらなるご利益を授かることができますよ。
下鴨神社の本殿に祀られているのは、女性の守護神の玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、縁結びのご利益があることで知られています。
わざわざ世界遺産に登録されている下鴨神社に訪れて、相生社だけにお参りして帰る方はいらっしゃらないとは思いますが、念のために下鴨神社の本殿も紹介しておきました。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。