地下鉄蹴上駅の近くに建つ日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)は、車の交通量が多いこの辺りにしては、境内が驚くほど静かです。
国道から少し山に入ったところに建っているということもあるのですが、観光で訪れる方が少ないというのも、その理由でしょう。
この静かな日向大神宮は、初夏になると美しい新緑を見ることができるので、5月に入ってまだ間もない頃にお参りをしてきました。
青々としたカエデの葉
地下鉄蹴上駅を南に3分ほど歩くと日向大神宮の石鳥居があります。
この石鳥居をくぐると、すぐに境内があるのかと思ってしまいますが、実は、ここから境内までは、緩やかな上り坂が続きます。
10分ほどかかるでしょうか。
気温が高い日だと、顔から首にかけて、たくさんの汗をかきます。
そして、坂道を上りきると、日向大神宮の境内へと続く石段が現れます。
ここまで来ると、ほとんど山の中といった感じ。
石段下のカエデの新緑が青々としてまぶしいです。
石段を上りきったところには、木でできた鳥居が建っています。
他の神社でよく見かける鳥居とは、少し形が違っていますね。
日向大神宮は、平安時代前期に清和天皇の勅願で天照大神を粟田山に勧請(かんじょう)したのが始まりです。
その後、応仁の乱で焼失しましたが、江戸時代前期に再建され、現在にいたっています。
境内は、周囲の山に囲まれているように造られています。
下の写真の右側に写っている建物は、外宮です。
その外宮にまずはお参り。
外宮の後ろには、また石段があり、その上には、内宮が建っています。
こちらにもしっかりとお参り。
内宮を左に進むと天(あめ)の岩戸があります。
洞穴のようなトンネルをくぐると、開運、厄除のご利益があるそうです。
一見すると、とても怖そうなトンネルなので、中に入るときは勇気がいります。
天の岩戸から再び内宮に戻ります。
ここから境内を眺めると南向きになるので、カエデの新緑が太陽の光を浴びて、きらきらと光っているように見えます。
ちなみに日向大神宮は、紅葉もきれいです。
その写真は、以下の過去記事に掲載していますので、ご覧になってください。
お参りと新緑の鑑賞も終わったので、日向大神宮から立ち去ることに。
その前にもう一度境内を見渡し、自然の空気を味わいます。
本当に静かな境内なので、忙しない日常から心を開放するのに適した神社です。
最後は、石段下のお稲荷さん付近に咲いていたシャガを撮影。
この時期になると、様々なところでシャガを見かけますね。
なお、日向大神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。