京都府八幡市には、松花堂という庭園があります。
松花堂は、江戸時代に松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)が石清水八幡宮の近くに建てたのが始まりで、現在はそこから2kmほど南にあります。
松花堂には、梅と椿が植えられているので、3月上旬に観に行ってきました。
白梅は見頃が終わりかけ
松花堂は、京阪バスの「大芝・松花堂前」からすぐの場所に建っています。
京阪バスには、京阪電車の八幡市駅か樟葉駅で乗車できます。
入り口から松花堂の敷地内に入場し、拝観受付で拝観料400円を納めて、いざ庭園へ。
庭園に入って30メートルほど歩くと1本の白梅を発見。
しかし、近くに寄って見ることができないため、遠くから眺めることしかできません。
梅の近くに寄れないのは、池があるからです。
池の中では、様々な色の錦鯉が泳いでいます。
池を過ぎると梅隠という茶室と水琴窟(すいきんくつ)があります。
下の写真の右の方に写っているのが水琴窟で、竹の先に耳を近付けると「カランコロン」ときれいな音色が聞こえてきます。
この付近には、白梅と薄いピンク色の紅梅があります。
紅梅は、咲いている花が少なく、見頃はもう少し先になりそうです。
一方の白梅は、少しずつ散り始めていて、そろそろ終わりが近付いているようです。
白梅は美術館別館の入り口付近にも植えられていますが、そちらも見頃を過ぎていて、花が少なくなっていました。
松花堂の一番の見どころは、草庵茶室松花堂と書院なのですが、それらは撮影禁止です。
松花堂も書院も落ち着いた建物で、その前の庭園も風情があります。
壁のようにたくさんの木が植えられているので、周囲の近代的な建物が視界に入らないのも良いですね。
書院では、ミニ椿展も行われており、数種類の椿が花瓶に1輪ずつさしてありました。
椿園
庭園拝観の最後は、椿園です。
椿園には、たくさんの種類の椿が植えられています。
私が訪れた時は多くの椿が花を咲かせていましたが、遅咲きの品種のものは、まだつぼみの状態でした。
以下にきれいに咲いていた椿の写真を掲載しておきます。
上の6種類の中では、下の段の真ん中にある薄いピンク色の高台寺が好みですね。
他にも京雅(きょうみやび)や岩根絞(いわねしぼり)のようにやや薄い色の花もきれいです。
松花堂には、まだまだ多くの椿が植えられています。
また、3月終わり頃から4月初旬にかけて、「つばき典」も開催されます。
「●苔玉ごろごろ、だから苔想●●【道草めも】」さんの下記記事につばき展の模様が紹介されています。庭園のいたる所に竹と一緒にたくさんの椿が飾られていてきれいですね。
なお、松花堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。