嵐山の渡月橋の南側に櫟谷宗像神社(いちたにむなかたじんじゃ)という神社が建っています。
この神社は、嵐山の弁天さんという呼び名で親しまれており、金運、縁結びの神様として崇められています。
できたてのお金が奉納された神社
櫟谷宗像神社の入り口には、「金運、縁結び、水難除け」と書かれた看板が置かれています。
なので、初めて訪れた方でもすぐにわかりそうなのですが、ただ、少し迷わせるものが近くにあります。
それは、モンキーパークの入り口を示す看板です。
この看板を見ると櫟谷宗像神社の石段が、モンキーパークの入り口に向かっているように勘違いして、他に神社の入り口を探そうとしてしまいます。
しかし、その石段こそが櫟谷宗像神社の入り口なので、迷わずに上ってください。
平安時代、櫟谷宗像神社の近くの葛野(かどの)に貨幣を造る鋳銭所が置かれていました。
鋳銭所は、今の造幣局にあたるもので、そこで造られた新しいお金は、必ず当社に奉納されました。
そのため、櫟谷宗像神社は、福徳財宝の神として崇められるようになったそうです。
新しい貨幣が奉納されてきた歴史があるというだけで、金運のご利益がありそうですね。
しっかりと本殿にお参りしておきましょう。
また、櫟谷宗像神社は、金運の他にも縁結びのご利益があるので、当社にお参りすれば、わざわざ金運の神社と縁結びの神社にお参りに行く手間が省けます。
ちなみに櫟谷宗像神社の祭神は、奥津島姫命(おきつしまひめのみこと)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の2神なのですが、実は、異名同神だそうです。
なぜ、同じ神様を異なる名で祀っているのかはよくわかりませんが、何か意味があるのでしょうね。
また、櫟谷宗像神社は、阪急嵐山駅から南に1駅目の松尾駅近くに建つ松尾大社の境外摂社でもあります。
松尾大社にも市杵島姫命が祀られているので、両方にお参りしておくと、よりご利益がありそうですね。
青空を背景に渡月橋を眺める
櫟谷宗像神社に参拝後は、神社の西側から帰ってみましょう。
普段、桂川に架かる渡月橋は、東から西に嵐山を背景にして眺めることが多いと思います。
ところが、櫟谷宗像神社の西側の参道からは、その逆に西から東に渡月橋を眺めることができます。
ここからの渡月橋の眺めは、背景の空がとても広く見えて爽快です。
晴れた日に嵐山に訪れた時は、ぜひ、櫟谷宗像神社の西の参道から渡月橋を眺めてください。
なお、櫟谷宗像神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。