京都市伏見区と言えば、伏見稲荷大社が有名です。
お山巡りをすれば2時間かかるので、伏見稲荷大社に訪れただけで十分に満足できます。
だから、多くの観光客の方は伏見稲荷大社の参拝後、すぐに帰ってしまいます。
しかし、伏見稲荷大社から南下してJR藤森駅までの間にも観るべきお寺や神社がたくさんあるので、これらに訪れることなく帰ってしまうのは、非常にもったいないです。
そこで、今回の記事では、伏見稲荷大社参拝後に訪れておきたい8ヶ所を紹介したいと思います。
1.ぬりこべ地蔵
伏見稲荷大社にある東丸神社のあたりから南に向かって境内を出て、5分ほど歩いた場所にぬりこべ地蔵が祀られています。
ぬりこべ地蔵は、歯痛平癒祈願のお地蔵さんで、痛みを塗りこめるという意味から、その名が付いています。
小堂に祀られていることから、注意して歩かないと気付かずに通り過ぎてしまいそうになります。
2.石峰寺
ぬりこべ地蔵から5分ほど歩くと石峰寺に着きます。
石峰寺の見どころと言えば、境内の裏山にある羅漢参道です。
羅漢参道には、伊藤若冲が下絵を描いた石の羅漢像がたくさん並んでいます。
その数の多さに圧倒されます。
羅漢参道に入るには、拝観料が必要ですが、観ておいた方がいいでしょう。
3.宝塔寺
石峰寺の後は、宝塔寺へと向かいます。
所要時間は、徒歩で3分ほどです。
宝塔寺の見どころは、上の写真の多宝塔ですが、他にも観ておきたいものがあります。
その一つが入口の仁王門です。
この仁王門は、ただくぐるだけではよくわからないのですが、実は天井を見上げると一面に花の絵が描かれているのです。
事前に知らなければ素通りしてしまいますが、この記事を読んでいただいた後なら、忘れずに花天井を観ることができますね。
4.瑞光寺
宝塔寺からさらに5分ほど南下すると瑞光寺に到着します。
瑞光寺は小ぢんまりとしたお寺で、茅葺の屋根を持つ本堂が懐かしさを感じさせてくれます。
お寺の近くには、親孝行で知られる元政上人のお墓があります。
5.真宗院
瑞光寺から3分ほど南下すると左手に真宗院が見えます。
真宗院は、円空が創建したお寺で、寺号は後深草天皇から賜ったものです。
応仁の乱で荒廃しましたが、その後再興されて現在に至っています。
6.嘉祥寺
真宗院の向かい側には、嘉祥寺が建っています。
嘉祥4年(851年)に仁明天皇の菩提を弔うために文徳天皇が、その陵のそばに清涼殿を移転し創建したのが始まりとされます。
嘉祥寺は、深草聖天とも呼ばれ、開運招福祈願の信仰があります。
7.十二帝陵
嘉祥寺の近くには十二帝陵もあります。
その名の通り、12人の天皇のお墓です。
12人の天皇は以下の通りです。
- 後深草天皇
- 伏見天皇
- 後伏見天皇
- 後光厳天皇
- 後圓融天皇
- 後小松天皇
- 称光天皇
- 後土御門天皇
- 後柏原天皇
- 後奈良天皇
- 正親町天皇
- 後陽成天皇
最初の方に持明院統の歴代天皇が並んでいますね。
8.藤森神社
伏見稲荷大社から十二帝陵までは、短い間隔で名所がありましたが、十二帝陵から藤森神社へは10分ほど歩く必要があります。
藤森神社は、競馬の神様として有名です。
他にも腰痛が治ると伝えられている「一の木さん」やアジサイも有名です。
以上が伏見稲荷大社からJR藤森駅の間にある8ヶ所の観ておきたい名所です。
8ヶ所すべてに訪れるには3時間程度はかかります。
移動距離は、約2kmほどですが、訪れる箇所が多いので、結構疲れます。
8ヶ所すべて訪れる場合は、休み休み歩いた方がいいですね。