京都市左京区の大原は、京都バスの大原バス停の東側に観光名所が集中しています。
反対の西側は、のどかな田園風景が広がっていて観光客の方は少なめです。
なので、この辺りには観るべき観光名所がないのかと思ってしまいますが、そんなことはなく、秋になると見事な紅葉を観賞できる寂光院が建っています。
紅葉の見ごろが間近となった境内
寂光院へと向かう道は、観光客の方がまばらだったのですが、拝観受付に到着すると一気に人が増えます。
列に並んで受付を待つ間、石段脇の紅葉の状態をチェック。
まだ色付き始めて間もないようで、黄色からオレンジ色に変わろうとしている葉がたくさんありました。
受付を済ませて石段を上り境内へ。
ちなみに拝観料は600円です。
石段の途中に茶室が建っているので、ついでに見ていくことに。
茶室の前には、真っ赤に染まった木が一本ありました。
再び石段に戻ります。
上の方に行くほど、カエデが紅く色付いています。
これなら境内も良い感じで色付いてそうですね。
境内へと続く門をくぐると正面に本堂が建っています。
この本堂は平成12年(2000年)の放火による焼失後に建てられたものです。
背後のカエデは、真っ赤なのが1本と黄色いのが複数本。
こういう紅葉は、季節の移り変わりを感じることができますね。
本堂の脇には、四方正面の庭が配されています。
こちらの紅葉は、これからといった感じで青葉がまだ残っていました。
真っ赤に染まった紅葉を期待していた方には物足りない色付きだったかもしれませんが、その代わりに池のそばの千両ナンテンが、真っ赤な実をつけていました。
本堂の裏の黄色いカエデは、かなりのボリュームがあります。
これが真っ赤に染まると、さぞ美しいことでしょう。
本堂内の六万体地蔵菩薩立像にお参りをした後は、本堂の左側へ移動。
この日、最もきれいに紅葉を観賞できたのがここです。
宝物殿に続く石段の途中からの紅葉の眺めもなかなかきれいでした。
一番、真っ赤に色付いていたのが、このカエデです。
宝物殿では、寂光院ゆかりの品々を鑑賞できます。
平安時代末期、平家滅亡後にこの地に隠棲した建礼門院の解説などもあります。
入場は無料なので、寂光院に訪れた時は宝物殿ものぞいておきましょう。
その宝物殿近くにあったモミジが、鮮やかに色付いていました。
境内の紅葉を満喫し、そろそろ帰ろうかと石段に戻ると、途切れることなく参拝者の行列ができていました。