京都御所に見ごろを迎えた紅葉を見に行った・2025年

11月26日に京都御所の特別公開を見に行った際、御所内の紅葉も見て歩きました。

京都御所には、御池庭(おいけにわ)と御内庭(ごないてい)という2つの庭園があり、紅葉も庭園を中心に楽しめます。

御池庭の紅葉

南東角の建春門の近くに植わっているカエデは紅葉が見ごろを迎えていました。

建春門付近の紅葉

建春門付近の紅葉

数本あるカエデのうち、1本は見ごろ前で葉が茶色くなっている程度でしたが、その他は赤色やオレンジ色と良い色付き。

ただ、私が京都御所を訪れた御前11時頃から曇り出し、モミジの色がややくすんで見えます。

北に歩き御池庭へ。

その名のとおり、大きな池が配された池泉回遊式庭園で、州浜には、こぶし程度の石がごろごろと並んでいます。

御池庭の紅葉

御池庭の紅葉

池の奥に松などの常緑樹に混ざって、点在するようにカエデが植えられており、どれも赤く色づいて紅葉が全盛期に入っていました。

もっとカエデが植わっていた方が、紅葉が見ごたえあるのですが。

でも、そうすると、冬場は、枝だけの木ばかりとなり殺風景な庭園となるのでしょうね。

全体の景色は大きく変わらないようにし、所々に季節の移ろいを感じられるような木々を植栽しているのかもしれません。

池の北側に架かる橋のたもとに植わっているカエデが真っ赤。

ひっそりと色づきモミジ

ひっそりと色づきモミジ

近くに寄って見られないので、カエデが人知れずひっそりと紅葉しているようなたたずまい。

足元にざるを振ったように散りばめられたモミジは、潤いを失い、冬が近くまでやってきているのを伝えているようでした。

御池庭から御内庭に続く門の前には、たくさんの拝観者が列を作っていました。

たくさんの拝観者と紅葉

たくさんの拝観者と紅葉

御所内は広々しているので、人が多くても混雑しているように感じないのですが、ここの門だけは狭いため、ぎゅっと人が密集します。

門付近のカエデは、まだ赤さが物足りず、これからもっと紅葉が進みそうですね。

御内庭の紅葉

門をくぐり御内庭へ。

入ってすぐの場所に植わっているカエデの枝先は、赤色やオレンジ色のモミジがいっぱい。

反り橋と紅葉

反り橋と紅葉

向こうに見える苔むした反り橋とともに茶人が好みそうな景色を作り出していました。

ここの紅葉も人気で、立ち止まって写真撮影をする人が多かったです。

私もその一人。

先ほどの門の周りが混雑する原因を作ってしまいました。

御内庭の南東の築山には、錦台(きんだい)と呼ばれる茶室が建っているのですが、木々に邪魔されて、部分的に姿を見られる程度。

石橋と紅葉

石橋と紅葉

説明書によると、錦台は、秋になると鮮やかに色付く楓林にあることから名づけられたとのこと。

御内庭は、幕末の孝明天皇と英照皇太后の好みが強く反映されているそうです。

松がカエデを遮るように植わっていますが、錦台からだと、紅葉がよく見えるようになっているのでしょうね。

孝明天皇も、錦台から紅葉を眺めたのでしょうか。

北東角にも松に囲まれるようにカエデが1本だけ植えられており、紅葉が見ごろを迎えていました。

木々に囲まれた紅葉

木々に囲まれた紅葉

空は曇っていたものの、そのおかげで紅葉はしっとりとして見えます。

晴れている方がきれいですが、晩秋のもの悲しさを感じられるのは曇りの日ですよね。

門の近くの紅葉を南向きに観賞。

池と紅葉

池と紅葉

カエデの下の石組に力強さが感じられます。

日当たりが悪い枝の葉は、まだ青葉も残っており、これからもっと赤くなりそうです。

御内庭を出て西に進みます。

塀際の背が低いカエデは、どの葉も真っ赤。

塀際の紅葉

塀際の紅葉

出口付近に植えられている巨大なカエデも、全身が真紅であります。

全身が真っ赤なモミジ

全身が真っ赤なモミジ

地面につくほど枝が長く伸びたカエデは、ポンキッキーズに出てくるムックを思わせるような姿。

このような樹形のカエデは他で見たことがありません。

手入れをしていないと、このような形にはならないでしょうし、こんなに赤く紅葉しないはず。

美しく紅葉させるためには、熟練の職人技も必要になるのでしょうね。

京都御所の紅葉は11月26日に見ごろを迎えていました。

これから赤くなっていくカエデもありましたから、紅葉の見ごろは12月5日頃までは続くと思います。

なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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