木屋町三条で見た時代祭-明治維新時代の維新勤王隊列・2025年

10月22日に木屋町三条で観覧した時代祭。

先頭の名誉奉行が通過した後は、いよいよ時代行列の始まりです。

時代行列は、明治維新時代から延暦時代までさかのぼりながら、様々な衣装をまとった人々が登場します。

笛と太鼓の音に合わせて維新勤王隊列がやって来た

時代行列の最初は明治維新時代です。

青地に明治維新時代と白く書かれた旗が先頭を進みます。

明治維新時代の旗

明治維新時代の旗

その後に続くのは、維新勤王隊列を担当する平安講社第8社の旗。

平安講社第八社の旗

平安講社第八社の旗

旗の後ろに続く薄い灰色の和装の人は供奉長。

遠くで笛と太鼓の音が聞こえます。

そして、維新勤王隊の旗とともに維新勤王隊列がやって来ました。

維新勤王隊列

維新勤王隊列

先頭の黒い毛が付いた被り物をしている馬上の人は御使番。

幕末ものの時代劇で新政府軍が、赤色、黒色、白色の毛が付いた被り物をしているのをよく見かけますね。

笛の音が少しづつ近づいてきます。

太鼓のドンドンという音も大きく響きます。

楽長に率いられ、笛を吹く隊士たちがやって来ました。

笛を吹きながら行進

笛を吹きながら行進

三条通のビルの谷間を縫うようにこだまするピーピーヒャララ―の音色。

時折、小太鼓のばちをジャッジャと叩く音も小気味良いですね。

2列縦隊で笛を吹く兵士たちが目の前までやって来ました。

楽長を先頭に進む笛を吹く兵士

楽長を先頭に進む笛を吹く兵士

維新勤王隊は、東北諸藩が新政府軍に抵抗していたことから、その鎮撫のために丹波の国北桑田郡山国村から新政府軍に参加した山国隊の姿にならったものです。

当初は山国村有志の参加がありましたが、大正10年(1921年)から平安講社第8社が引き継いでいます。

錦の御旗と銃を担ぐ兵士たち

笛を吹く兵士たちの後ろからやって来たのは、錦の御旗です。

錦の御旗

錦の御旗

錦の御旗は、朝廷の軍隊であることを示すもの。

薄い緑色の旗には銀色の月像、赤色の旗には金色の日像が刺繍されています。

錦の御旗の後ろにもう一つ見える旗は大隊旗で、四角い旗に対角線を引き、上の部分を赤色、下の部分を白色に分けています。

続いてやって来たのは、騎馬の隊長、参謀、司令長です。

隊長(左)、参謀(中)、司令長(右)

隊長(左)、参謀(中)、司令長(右)

被っているのは白毛付陣笠(しろげつきじんがさ)で、額の部分に円形に「魁(さきがけ)」の印が刻まれていますが、遠すぎて見えません。

先頭の赤い陣羽織がいかにも隊長らしい。

司令長の後ろからも兵士が続きますが、こちらは銃を担ぎながらの行進です。

兵士の前には司令士と伍長がおり、その合図とともに兵士たちが右に担いでいた銃を左に担ぎ替えます。

銃を担ぐ兵士

銃を担ぐ兵士

これを見たのは今回が初めてです。

長い2列縦隊の兵士たちが一斉に銃を担ぎ替える動作は息がぴったり。

さすがに自衛隊のように全員が一寸の狂いもなしに同じ動作をしてはいませんが、それでも、たくさんの兵士たちが同時に銃を担ぎ替える光景は勇ましいですね。

その後、銃を担いだ兵士たちも前に進みます。

後ろから続く、縦じまの赤色と白色の旗は小隊旗です。

前に進む兵士たち

前に進む兵士たち

後方から続くのは、輜重頭(しちょうがしら)、弾薬箱、目籠で、最後尾の黒い被り物をした殿士が通過すると維新勤王隊列は終了です。

殿士

殿士

殿士は、沿道に向かって何度も手を振り、そのたびにたくさんの観覧者が写真撮影していましたよ。

ピーピーヒャララ、ドンドン、ジャッジャの音が少しずつ遠ざかっていきます。

この後は、維新志士列の登場です。

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