9月上旬に京都市東山区の妙法院に参拝した後、北西に約12分歩き、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)にやって来ました。
六波羅蜜寺には、年に何度か参拝していますが、近くを通りかかったからついでに立ち寄ってお参りをしておこうと思い訪れることが多いですね。
今回の参拝も、そのような感じです。
朱色のお堂が初秋の日差しに照らされる
六波羅蜜寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に約5分歩くと到着します。
この日は、午前中は曇り空だったのですが、妙法院から六波羅蜜寺に向かう途中から雲が少なくなり、正午頃に六波羅蜜寺の入り口に到着したときには快晴といえる天気になっていました。
入り口の正面に建っているお堂には、福寿弁財天を祀っています。

弁天堂
六波羅蜜寺は、都七福神めぐりの弁財天を祀るお寺でもあります。
ヘビを神使とする弁財天ですから、巳年の今年はしっかり祈願しておくと、福徳財運のご利益をより授けてくれそうです。
それでは、福寿弁財天にお参り。
入り口の近くには、黒光りする観音さまが立っていますよ。

観音さま
すらっと背が高く、スタイル抜群の観音さまですね。
六波羅蜜寺の本尊は、十一面観音立像ですが、入り口の観音さまとは異なります。
本尊は秘仏のため、12年に一度しか御開帳されません。
前回の御開帳は昨年2024年だったので、あと11年は拝めませんね。
弁天堂の北側にある仏像の頭。

仏像の頭
どのような由緒があるのかは知りません。
下に六波羅堂と刻まれていますが、六波羅蜜寺はそのように呼ばれていたことがあるのでしょうか。
ちなみに応和3年(963年)に空也上人が創建した時は西光寺と呼ばれており、貞元2年(977年)に中信(ちゅうしん)が入寺して六波羅蜜寺と称するようになっています。
それにしても、仏像の頭だけが石柱の上に乗っていると、なんだかさらし首のように見えてしまいます。

清盛塚(左)と阿古屋塚(右)
六波羅蜜寺が建つ辺りは、平安時代末期に平清盛の邸宅があった場所ですね。
阿古屋は、平家滅亡後、平景清をかばった白拍子として知られています。
以前は屋根がありませんでしたが、今は朱色の屋根が設置され、塚が風雨から守られています。
平清盛の塚の西側には、段飾りのようにお地蔵さまが整然と並んでいます。

石仏
お地蔵さまを見ると、不思議と安心感を覚えます。
日差しが強くなり、体から汗が噴き出すように流れてきました。
手水鉢の水を柄杓ですくい、両手にかけて少しばかり涼をとることに。

手水鉢
濡れた手に風が当たるとひんやりして気持ち良いですね。
でも、その心地良さもほんの少しの間だけですが。
境内に日が射し、本堂の朱色が鮮やかに見えます。
それでは本堂にお参りをしましょう。

本堂
本堂に上がることもできますが、今回は外からのお参りで済ませました。
北側のお堂にも入り、水かけ不動と銭洗弁財天にもお参りしておきました。

北側のお堂
以前に銭洗弁財天にお参りをした後、金運御守を授かりましたが、なかなか金運に恵まれません。
お金を貯めている場所に金運御守を入れておくと良いとのことで、預金通帳と一緒に引き出しの中に入れているのですが、これではご利益がないのかもしれませんね。
北側のお堂から少し西に進むと小さな庭園があります。
庭園全体にコケが生えているのですが、この夏の猛暑のためか茶色くなって土と区別がつかなくなっていました。

庭園
今年の京都の夏は、植物にとっても過酷だったようです。
入り口付近に戻って来ました。
この辺りにキキョウが植えられているのですが、花が見当たりません。
探してみると、1つだけ白色の花が咲いているのを発見。

キキョウ
よく見ると、中心から花びらに青い線が入っていますね。
青色の花だったのが、白く変色したのでしょうか。
そろそろ六波羅蜜寺から出ましょう。
境内は混雑するほどではありませんでしたが、意外と多くの参拝者が訪れていましたよ。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。