7月15日の夕刻。
京都市東山区の祇園を訪れました。
15日と16日は、午後7時から午後9時まで、四条通で青龍神水宵宮祇園大茶会が行われます。
祇園祭の行事として2023年から始まったばかりなのですが、大勢の人が参加するようになっています。
篠笛や三味線の演奏
青龍神水宵宮祇園大茶会の会場には、京阪電車の祇園四条駅から東に四条通を約4分歩くと到着します。
午後6時過ぎに四条河原町にやってきたら、西の四条烏丸に宵山を見に行く人ばかり。
その人の流れと逆行するように四条大橋を東に渡り祇園を目指します。
14日から16の宵山の期間は四条烏丸に大勢の旅行者や観光客の方が訪れますね。
一方、祇園でも様々な催しが行われているのですが、訪れる人は四条烏丸より少なめです。
午後6時20分頃に四条大橋の東のたもとにやって来ると、長刀鉾の方々がいらっしゃいました。

長刀鉾の人々
その近くからは、笛や太鼓の賑やかな音が聞こえてきます。
笛や太鼓を演奏しているのは、祇園篠笛倶楽部の方々。
祇園祭を盛り上げるためにお囃子を演奏しているそうです。
東からやって来た祇園篠笛倶楽部の行列は、川端四条の交差点でUターンして、四条通の北側を東に向かって進んでいきます。

祇園篠笛倶楽部
賑やかなお囃子が祇園の街に響きます。

演奏しながら進む
この音色が、祇園祭らしいですね。
午後6時から、祇園石段下から四条烏丸の間の四条通は歩行者天国になります。
普段歩けない車道の真ん中をこの機会に歩いておきましょう。

四条通の車道
祇園大茶会の会場では、すでに大勢の人が行列を作って待っていました。

行列
八坂神社の御神水を特別に祈願した青龍神水で点てた抹茶を芸妓さんや舞妓さんが運んでくれるのが祇園大茶会です。
先着135名で一服2,000円とのこと。
約20分の入替制となっています。
午後7時までまだ時間があるので会場は準備中でした。

祇園大茶会の準備中
八坂神社に入ると、こちらも参道が大賑わいでした。

八坂神社の参道
再び四条通に戻ります。
一角では、「中西貞都雄と都の一門 三味線オープン勉強会」が始まっていました。
三味線を演奏しながら歌い、観客が合いの手を入れていましたよ。

三味線の演奏
午後7時が近づき、祇園大茶会の会場には、青龍神水が入った桶が用意されていました。

青龍神水
この後、八坂神社に宵宮祭を見に行き、午後9時頃に四条通に戻って来ると、すでに祇園大茶会の会場は後片付けに入っていました。
祇園大茶会の間には、八坂神社の干支の絵馬を毎年描いている諫山宝樹さんが、大きな絵を描きます。
わずか2時間で見事な絵を完成させていましたよ。

完成した絵
青龍神水宵宮祇園大茶会は、16日の方が鷺踊りや祇園太鼓の演奏なども行われて盛り上がります。
16日は、宵宮神賑奉納行事が行われるのですが、青龍神水宵宮祇園大茶会と合体したのかもしれません。
青龍神水宵宮祇園大茶会が終わると、四条通は西に向かう人たちばかりになっていましたよ。