11月下旬に京都市東山区の智積院に紅葉を見に行った後、東に約10分歩き、豊国廟(ほうこくびょう)を訪れました。
豊国廟は、豊臣秀吉のお墓で、阿弥陀ヶ峰の山頂には大きな五輪塔が置かれています。
その五輪塔の近くからは、京都市街を眺められるようになっており、眼下には清水寺も見えます。
秋が深まり、そろそろ清水寺も紅葉が見ごろに入っているだろうと思い、阿弥陀ヶ峰に上った次第であります。
489段の石段と10メートルの五輪塔
豊国廟には、京阪電車の七条駅から東に約15分歩くと到着します。
市バス停「東山七条」からだと、東に向かって女坂を約10分上って行くと到着します。
急な石段の先に鳥居が立っているので、それをくぐります。
この急な石段を上るのは、ちょっとしんどいのですが、阿弥陀ヶ峰の山頂に向かう石段は489段もあり、入り口の石段とは比較になりません。
豊国廟の境内に入り、受付で100円を志納し、豊国廟登拝券をもらいます。
そして、阿弥陀ヶ峰の山頂に向かう石段へ。
石段の入り口に志納箱が設置されているので、そこに100円を納めて阿弥陀ヶ峰に向かうこともできます。
以前にこの石段を上ったのは10年以上前のことになります。
当時は50円の志納で山頂まで行けたんですよね。
現在の100円でも十分に安いのですが、当時は破格でしたね。
石段を上った先に唐門が現れます。
ここで石段は終わりかと思ってしまいますが、まだ半分も上っていません。
ほとんどの人は、ここまで来ると足が疲れるはずです。
あまり無理せず、ゆっくり休みながら山頂を目指しましょう。
石段を上り切った先に大きな五輪塔があります。
これが豊臣秀吉のお墓です。
高さは約10メートルあるそうですが、実物はそんなに高そうには見えないですね。
手前の石段と合わせて10メートルなのでしょうか。
それとも、遠くから見ているので、それほど高く見えないのでしょうか。
五輪塔の近くにいると、石段とは別の方角から人がやって来ました。
どうやら登山で阿弥陀ヶ峰までやって来たようです。
稲荷山から阿弥陀ヶ峰までつながっているのでしょうね。
五輪塔の裏に回ると、確かに登山道がありました。
いきなりの人の出現にちょっとびっくりしましたよ。
清水寺の紅葉を見下ろす
五輪塔の北側に向かいます。
この辺りは、木々が伐採されていて、清水寺の伽藍を真正面に見下ろせるようになっていますよ。
清水寺は、紅葉が進んでいるみたいですね。
三重塔の下は、随分と赤くなってきています。
それでも、今年は紅葉の進みが遅いようで、まだ鮮やかな赤色といった感じではありません。
紅葉は木の上の方から進んでいきますから、清水寺の境内から見上げるとまだ青葉が目立つのではないでしょうか。
清水の舞台の後ろには、山が連なります。
実際に清水の舞台を間近に見ると大きく感じるのですが、こうやって遠目から見ると、雄大な山の中にぽつんと小さい建物が建っている程度にしか見えませんね。
それにしても、清水の舞台は大混雑です。
阿弥陀ヶ峰からでも、人の多さがよくわかります。
清水寺から北西に目を向けると、大雲院の祇園閣も見えます。
祇園閣の近くには、高台寺もあり、その向こうには知恩院のお堂も見えますよ。
京都市街の景色を横長に撮影してみました。
この日は晴れていたので、景色が爽快でした。
空が、徐々に冬になってきているのがわかります。
京都御苑も見えますよ。
遠くから見ると、京都御苑は緑がいっぱいなのがわかります。
清水寺と京都市街を一緒に眺めてみましょう。
昔の景色と近代的な景色が混ざり合っているのが、なんとも不思議であります。
15分ほど清水寺の紅葉を楽しんだところで、阿弥陀ヶ峰から下りることに。
以前に来た時は、しんどかったので、もう来なくても良いかと思ったものですが、清水寺の紅葉を見ると、また阿弥陀ヶ峰に登ってみたくなりますね。
桜の季節に見下ろす清水寺もきれいだと思うので、またその時に来ることにしましょう。
なお、豊国廟の詳細については以下のページを参考にしてみてください。