9月上旬に京都市東山区の大谷本廟に参拝した後、北西に約10分歩き、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)を訪れました。
六波羅蜜寺は、西国三十三所観音霊場第十七番札所で、御朱印をいただくために参拝する人の姿を見かけます。
節分の日は多くの参拝者で賑わう六波羅蜜寺ですが、普段は、それほど混雑しません。
晴天の下の境内
六波羅蜜寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に約7分歩くと到着します。
六波羅蜜寺の入り口にやって来ました。
色とりどりの都七福神めぐりののぼりが立っていますね。
六波羅蜜寺は、都七福神めぐりの弁財天に指定されています。
入り口から境内に入った正面に建つお堂には、福寿弁財天が祀られていますよ。
まずは、弁天さまにお参りをして、福を授かりましょう。
境内の片隅では、ひっそりとキキョウの花が咲いていました。
キキョウは、秋の七草ですが、京都では夏に咲いているのをよく見かけます。
そして、この日は、まだ残暑厳しく真夏のようでした。
六波羅蜜寺の本堂。
晴天だったこともあり、本堂の朱色がきれいに見えます。
本堂には、上がってお参りできますが、今回は外からお参りすることに。
六波羅蜜寺は、空也上人が10年以上かけて書写した金泥の大般若経六百巻を応和3年(963年)に鴨川の東に仏堂を建てて供養したのが始まりです。
その仏堂は西光寺と呼ばれていましたが、のちに現在の六波羅蜜寺に改称しています。
境内の北側にもお堂が建っており、こちらには、銭洗弁財天や水かけ不動尊が祀られています。
北側のお堂にも入り、お不動さまに水をかけてお参りしておきました。
北側のお堂には、お盆に先祖の霊を迎えるための迎鐘(むかえがね)もあります。
普段は、撞けませんが、お盆の期間にお参りすれば撞けますよ。
北側のお堂から西に少し歩いたところにある庭。
コケは、連日の暑さで茶色くなっていました。
今年の暑さは、植物にとっても大変そうですね。
こちらは、道元禅師御説法之遺蹟と刻まれた石碑です。
曹洞宗を開いた道元禅師が、寛元元年(1243年)に正法眼蔵と古仏心の巻を衆に示したのが、ここ六波羅蜜寺です。
石碑は、それを顕彰するために建立されたものとのこと。
晴天の下、松の緑色の葉が美しいですね。
松の足元には、この付近が平氏の六波羅第だったこと、また、鎌倉幕府の六波羅探題があった地であることを示す石碑もあります。
この石碑は、背が低く目立たないことから、あまり参拝者に関心を持たれていないようです。
歴史的には、割と重要な地だったんですけどね。
そろそろ六波羅蜜寺から出ましょう。
この日は、とても暑い日でしたが、意外と参拝者は多めでした。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。