2月2日。
京都市中京区の元祇園梛神社(もとぎおんなぎじんじゃ)に参拝しました。
当社では、2月2日に節分の前日祭、3日に節分祭が行われました。
元祇園梛神社にはお参りする予定はなかったのですが、境内が賑わっていたことから、それに釣られてお参りすることにしました。
特別御神楽が奉納される
元祇園梛神社は、阪急電車の大宮駅、または、京福電車の四条大宮駅から西に約5分歩いた辺りに建っています。
鳥居には、「厄除 おかぐら 招福」と書かれた幕がかかっていました。
境内はそれほど広くないのですが、たくさんの参拝者の姿が見られます。
境内に入ります。
境内の西側に元祇園梛神社と隼神社の2つの本殿が建っています。
2つの本殿が並ぶ神社は、京都では珍しいですね。
それでは、まずは上の写真の左側に建つ元祇園梛神社の本殿にお参りをしましょう。
元祇園梛神社は、その名からも連想されるように祇園の八坂神社と関係があります。
貞観11年(876年)に京都で疫病が流行した際、播磨国広峰から素戔嗚尊(すさのおのみこと)の神霊を迎え鎮疫祭を行いました。
その際、神輿を梛(なぎ)の林中に置き祀ったのが当社の始まりとされています。
後に神霊を八坂神社に遷したことから、元祇園と呼ばれるようになりました。
ちなみに八坂神社に遷す際、近隣の住人が花傘を立て、鉾を振り、音楽を奏でて神輿を送ったのが、現在の祇園祭の起源とも伝えられています。
節分祭では、大開運特別神剱鉾(みつるぎのほこ)の授与も行われていました。
特別神剱鉾を授かると、巫女さんに御神楽(おかぐら)を奉納してもらえます。
元祇園梛神社の右隣に建つ隼神社にもお参りをしておきましょう。
隼神社は、厄除、病気平癒の神さまとして信仰されています。
延喜式神名帳にその名が見られる古社で、大正7年(1918年)に元祇園梛神社の境内に遷されました。
境内の北側に隠れるようにある龍の頭。
これは、しあわせを招く龍で、柄杓で水を1回かけてお参りします。
しあわせの龍の隣に建つのは、摂社の田中神社です。
地主神を祀り、厄難除けのご利益があります。
境内の北東角に建つ朱色の社殿は、摂社の稲荷社です。
上川稲荷大神を祀り、商売繁盛や芸事上達のご利益を授けてくれますよ。
境内に設置されたテントでは、お守りが授与されていました。
普段は、人がおらず閑散としている神社なのですが、節分祭の時は、別の神社と思えるほどの賑わいを見せていました。
狛犬も、大勢の参拝者が訪れたことを喜んでいるように見えましたよ。
四条大宮を訪れた時は、ぜひ、元祇園梛神社にも足を運んでください。
この後は、壬生寺に節分会を見に行きます。
なお、元祇園梛神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。