10月上旬。
京都市伏見区の御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)に参拝しました。
この時期の御香宮神社では、御香宮神幸祭が行われ、2023年は9月30日から10月8日までが祭礼の期間となります。
獅子舞と神輿
御香宮神社には、近鉄電車の桃山御陵前駅、または、京阪電車の伏見桃山駅から東に約3分歩くと到着します。
道路の中央に堂々と立つ御香宮神社の鳥居。
鳥居をくぐった先には、表門が建っています。
この表門は、伏見城の大手門を移したものです。
表門をくぐると、参道わきにたくさんのお店が出ていて、境内はお祭り気分が漂っています。
ただ、参拝者は少なめです。
10月8日の神輿渡御では、多くの人で賑わうことでしょう。
食べ物のお店がたくさん並ぶ参道を北に歩き、割拝殿の前にやって来ました。
割拝殿の中には、獅子舞が置かれていました。
獅子舞は、左の口を開けている方が雌、右の口を開けていない方が雄とのこと。
文政4年(1821年)、当時の伏見奉行であった仙石大和守久功が、重病の全快祝いとして寄進したものだとうです。
重さは、ともに17貫(約64kg超)以上ということですから、非常に大きな獅子舞であります。
獅子舞は、渡御の先駆をし、早朝より厄払いのため、氏子地域を練り歩きます。
また、獅子舞の後ろには、天狗の面の猿田彦命(さるたひこのみこと)と女性の面の天鈿女命(あめのうずめのみこと)の2つの面が飾られています。
猿田彦命と天鈿女命は、夫婦の神さまで、高天原(たかまがはら)より日本の国に降って来た時に神々の道案内をしたと伝えられています。
この神話より、神輿渡御の際、当社の神さまの巡行路を災いのないように祓い清めることになっています。
割拝殿の奥に本殿があるのでお参りをします。
当社は、安産のご利益で有名ですよ。
境内の西側の神楽殿(かぐらでん)の近くにやってきました。
神楽殿の隣の建物には、神輿が奉安されています。
神輿は、慶長2年(1597年)9月に徳川秀忠が、長女千姫が誕生したのを祝って寄進したものです。
以後、何度か修繕を行いながら現在にいたっています。
本殿の近くの手水鉢に流れているのは御香水です。
この水は、飲めませんが、隣から湧き出している御香水は飲用で、参拝者は、ペットボトルなどに汲んで持ち帰ることができますよ。
本殿の北西にいる神馬。
神馬舎は、建てられてそれほど経っておらず、中の神馬も真っ白であります。
本殿の東側は、普段と変わりなく、静かでしたよ。
10月上旬の御香宮神社は、御香宮神幸祭でお店がたくさん出ていました。
祭礼期間中の初日と8日目の夕方には、花傘の巡行も行われますから、時間がある方は、ぜひ参拝してください。
この後は、乃木神社に参拝します。
なお、御香宮神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。