4月下旬に京都府八幡市の石清水八幡宮に参拝した後、近くの神應寺(じんのうじ)を訪れました。
神應寺は、男山の中腹に建つお寺で、境内は木々に囲まれ、初夏は新緑がきれいです。
普段から訪れる人が少なめのお寺なので、心静かに参拝することができます。
新緑がきれいな境内
京阪電車の石清水八幡宮駅から南に約5分歩くと、神應寺の山門の前に到着します。
ちょっとわかりにくい場所に入り口がありますが、走井餅屋さんと石清水八幡宮の鳥居の間にある細い道を山に向かって歩いていく神應寺と刻まれた石柱が見えてきます。
山門をくぐると、急な石段が現れます。
石段を覆うようにカエデが枝にきれいな若葉をたくさん付けていました。
石段を上ると境内に入ります。
境内のカエデも、全身がきれいな黄緑色ですね。
他の木々も青葉に包まれ初夏のお寺らしい風景です。
地面では、芝桜も咲いていましたよ。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
神應寺は、八幡神を男山に勧請(かんじょう)した行教律師が、貞観2年(860年)に応神天皇の位牌所として創建したと伝えられています。
豊臣秀吉や徳川家康とも関係が深いお寺で、徳川綱吉などからも篤く崇敬されてきました。
本堂には、薬師三尊仏、衣冠束帯姿の豊臣秀吉像、行教律師像が安置されています。
本堂から眺める境内。
境内の新緑もきれいですが、奥に見える男山の緑も美しいですね。
男山の中腹に境内があることから、まるで宙に浮いているような感覚になりますよ。
境内ではツツジも咲き始め、また、ハナミズキの花も見ごろを迎えていました。
シャクナゲもピンク色の花を咲かせています。
この日の神應寺は、普段と変わらず、ほとんど人がいませんでした。
参道のシャガ
参道に戻り、来た道とは反対側から山を下ります。
山の斜面には、たくさんのシャガが咲いていました。
こんなにいっぱいシャガが咲いているのは珍しいのではないでしょうか。
他の場所で見るシャガは、足元にちらほらと咲いている程度です。
シャガが群生している場所は、他にもあるのでしょうが、なかなか見る機会がないですね。
初夏は、シャガ以外にもたくさんの花が咲きますから、どこに行っても華やかに感じます。
神應寺は、あまり知られていませんが、初夏の新緑、秋の紅葉がきれいなお寺なので、これらの時期に八幡市に観光で訪れた時には参拝しておきたいですね。
この後は、背割堤に新緑を見に行きます。
なお、神應寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。