京都市東山区の円山公園を奥に進むと長楽寺というお寺があります。
長楽寺は、紅葉の名所として知られています。
紅葉の名所ということは、新緑も美しいのだろうと思い、初夏の晴れた日に参拝してきました。
拝観所の庭園
長楽寺は、延暦24年(805年)に最澄によって創建されたと伝えられています。
もともとは、かなり広大な敷地を持っていたそうですが、明治時代にその大部分が円山公園に編入され、小さくなってしまいました。
長い参道の脇には、青々としたカエデの葉が太陽に照らされて輝いています。
参道の奥の門をくぐり、拝観料を納めて境内に入ります。
まずは、石段の左にある拝観所へ。
拝観所には、京の七福神に数えられている布袋尊像が祀られています。
この布袋尊像は、全国に祀られている布袋の模範像だとか。
ご利益がありそうなので、しっかりと拝んでおきましょう。
拝観所には、室町時代に相阿弥が作庭した庭園があります。
この庭園は、なんと銀閣寺の庭園の試作と伝えられています。
銀閣寺と比較するとかなり小さいのですが、それが、逆に落ち着きのある庭園になっているのでしょう。
カエデの新緑もきらきらと輝いていました。
庭の隅には、小さな布袋様もいらっしゃいます。
ちなみに拝観所には、他にも平清盛の娘の建礼門院の像も安置されています。
光が透過する緑色のカエデ
拝観所を出た後は、石段上の本堂にお参り。
本堂の周りにも、カエデが植えられており、葉が太陽に照らされて、境内が緑色の空間になっていました。
本堂の側には、祇園精舎長楽寺鐘と書かれた鐘楼があります。
鐘楼の前に賽銭箱があったので、お賽銭を入れて、つこうと思ったのですが、「ことわりなくつくことおことわり」と書かれていたので、やめておきました。
しかし、他の参拝者の方たちは、鐘をついていました。
特にお寺の方に注意されていなかったので、お賽銭を入れれば、つくことができるのでしょうか。よくわかりません。
本堂の周りは、本当に緑色の空間となっています。
あまり広くなく、しかもカエデが密集していることが、より濃い緑色の空間を作り出しているようですね。
長楽寺には、他にも京都市街を一望できる場所があります。
墓地の近くなので、薄気味悪く感じるのですが、良い眺めです。
ただ、私が訪れた時は、やや煙っていたので、見晴らしはいまいちでした。
なお、長楽寺の紅葉の写真が「ねこづらどき」さんの下記記事に掲載されていますので、ご覧になってください。京都は、紅葉の時期になると、どの観光名所も混雑するのですが、長楽寺は、意外と空いているようですね。
京都紅葉事情2007 長楽寺2015年2月19日追記:左記記事は削除されています。
また、長楽寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。