2月21日。
梅小路公園の梅を見た後、京都市南区の東寺に参拝しました。
東寺は、五重塔が有名なお寺で、西から京都駅に向かう新幹線の窓から見ることができますね。
京都に旅行や観光で訪れた方の中には、京都駅に到着したら、まず東寺に向かうという方もいらっしゃることでしょう。
お店が並ぶ境内
東寺の最寄り駅は、近鉄電車の東寺駅です。
駅を出て九条通を西に約5分歩けば、東寺の南大門の前に到着します。
今回は、北東角にある慶賀門から境内に入ることに。
この日は、東寺に向かう途中、年配の方の姿をよく見かけました。
そして、慶賀門に到着した時に今日が弘法市が開かれる21日だと気づきました。
慶賀門をくぐった先には、たくさんのお店が出ています。
お店は、たこ焼きなどのお祭りの定番の食べ物を販売しているところもあれば、骨とう品、高野槙、漬物といった京都らしい品を並べているところもあります。
境内北側の食堂(じきどう)の裏側も多くのお店が出ていますね。
東寺の境内を西に向かって歩き、毘沙門堂の前にやって来ました。
この中には、都七福神めぐりの毘沙門天が祀られています。
毘沙門堂の北側に建つ檜皮葺の屋根を持つ建物は、御影堂(みえどう)です。
御影堂の南側には、秘仏の不動明王が祀られています。
それでは、不動明王にお参りをしましょう。
御影堂の北側から中に入ることができますよ。
北側には、真言宗の開祖の弘法大師空海の像が祀られています。
ゆえに御影堂は大師堂とも呼ばれています。
御影堂の北側にある大日堂の中へ、偉いお坊さんの列が入っていきます。
毎月21日には、弘法大師の遺徳をしのび御影堂で御影供(みえく)の法要が行われます。
昔から、毎月21日には多くの参拝者が東寺を訪れ、やがて、「一銭一服」の茶屋が店を開くようになりました。
以後、御影供が行われる21日には、たくさんのお店が出るようになり弘法市として親しまれるようになります。
1月21日のその年最初の弘法市は初弘法、12月21日のその年最後の弘法市は終い弘法と呼ばれ、特に境内が賑わいます。
依然としてまん延防止等重点措置が出ている京都府ですが、東寺の弘法市は多くのお店が出ており、買物に来た人がそれぞれのお店を覘きながら境内を歩いていきます。
ちりめん山椒ののぼりと五重塔。
このような光景は、弘法市の日じゃなければなかなか見ることができません。
南大門付近から北の講堂の間にも多くのお店が出ています。
この日は気温が低く、時折雪が舞うことがありましたが晴天でした。
早春とは言え、まだまだ寒い京都ですが、弘法市は活気がありましたよ。
南大門から外に出て、九条通に架かる陸橋に上ります。
バスや自動車が行き交う九条通の向こうに平安時代から建つ東寺の建物が見えるのは、京都に観光でお越しの方には不思議な景色に思えるでしょうね。
京都市内には高いビルが建っていないので、陸橋からは、東寺の五重塔の向こうに東山を望むこともできますよ。
なお、東寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。