京都市左京区の丸太町通沿いに建つ岡崎神社は、ウサギの社として親しまれています。
境内には、多くのウサギがおり、旅行者や観光客の方に人気がありますね。
岡崎神社への参拝時には、境内にいるウサギを探してみるのも楽しみのひとつです。
狛兎
岡崎神社は、市バス停「岡崎神社前」で下車してすぐの場所に建っています。
入り口の鳥居の前の提灯には、ウサギの顔が描かれていますよ。
鳥居をくぐって参道を北に進むと石段があります。
この石段の左右には、両手を前に出したかわいらしい姿の狛兎がいます。
この狛兎は2019年に登場したものです。
足元には、多くの賽銭が置かれていました。
参道の先には木が植えられており、その木の奥の石段上に本殿が建っています。
本殿には、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)が祀られています。
岡崎神社は、東天王社ともいい、平安遷都(794年)の際に王城鎮護のために都の四方に祀った大将軍社のひとつとされています。
また、清和天皇の皇后の藤原高子(ふじわらのたかいこ)が創建した東光寺の鎮守社としたのが始まりともいわれています。
当社は、安産や子授けのご利益を授けてくれることで有名ですが、これは、治承2年(1178年)に中宮の御産の奉幣を賜ったこと、古くからウサギが氏神の使いと伝えられ祭神が子宝に恵まれたこと、ウサギが多産であることが理由とされています。
王城鎮護の社でもあったことから、方除けや厄除けにもご利益があると信仰されていますね。
本殿に向かう石段の下には、かわいらしい姿をした狛兎がいます。
こちらの狛兎は、2023年の卯年に合わせて2022年の終わりころに登場しました。
本殿前にも狛兎がいます。
こちらの狛兎は、2010年に登場しました。
先ほどの2つの狛兎とは違い、両手を地面に着けています。
招き兎
本殿にお参りをする時に目に入るのが招き兎。
本殿の左側にいるのは、金運招き兎です。
金運に恵まれるようにお願いしておきましょう。
そして、右側にいるのが、縁結び招き兎です。
こちらにも、良縁に恵まれるように祈願しておきたいですね。
子授けうさぎ
本殿前の石段下にある舞台には、小さなウサギがたくさん並んでいます。
これは、子授けうさぎで、授与所で授かることができますよ。
舞台から少し東に建つ手水屋形には、黒光りする厄除子授兎がいます。
黒御影石でできたウサギに水をかけ、お腹をさすって祈願すると、子宝に恵まれ安産になると信仰されています。
周囲には、たくさんの絵馬がかかっており、子宝祈願や安産祈願で参拝したご夫婦やご家族が多いことがうかがえます。
その他のウサギ
境内の東には、2羽のウサギがいます。
これは母子兎です。
母ウサギに寄り添うようにして立つ子ウサギがかわいらしいですね。
授与所の近くで伏せているウサギは飛躍兎です。
「飛躍兎」と書いて「ぴょんうさぎ」と読むのだとか。
「令和元年御大礼奉祝」と記されていたので、2019年に登場したようですね。
岡崎神社は、以前よりもウサギの数が増えています。
これからも、新しいウサギが登場するのではないでしょうか。
卯年には、多くの初詣客で賑わいそうです。
なお、岡崎神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。