2月中旬に京都市右京区の仁和寺と転法輪寺に参拝した後、近くの五智山蓮華寺にも立ち寄りました。
蓮華寺という名のお寺は、左京区にもあり、こちらは洛北蓮華寺と呼ばれています。
どちらかというと、洛北蓮華寺の方が人に知られていますね。
一方の五智山蓮華寺にも、五智如来と呼ばれる大きな石仏があり、なかなか見ごたえがあるんですよ。
本堂と不動堂にお参り
五智山蓮華寺には、京福電車の御室仁和寺駅(おむろにんなじえき)から北東に5分ほど歩くと到着します。
石段の上に瓦屋根の山門があるので、ここから五智山蓮華寺の境内に入ります。
境内に入ると、中央に五智如来が坐していらっしゃいます。
左から釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来、宝生如来、薬師如来です。
五智山蓮華寺は、真言宗のお寺なので、中央に大日さまがいらっしゃるのでしょうね。
五智如来の後ろに本堂があるので、お参りをしましょう。
五智山蓮華寺は、天喜5年(1057年)に後冷泉天皇の勅願により藤原康基が建立したのが始まりということですから、1千年近い歴史を持っています。
応仁の乱(1467年)で、鳴滝音戸山の山上に移転した後、荒廃しましたが、寛永18年(1641年)に豪商樋口平太夫家次が再興し、仁和寺宮覚深法親王より改めて五智山蓮華寺の号を賜りました。
五智山蓮華寺が現在地に移ってきたのは昭和3年(1928年)のことですが、五智如来は30年遅れの昭和33年に移ってきています。
境内の東側の不動堂には、近畿三十六不動尊の第十五番霊場の石造不動明王坐像が祀られています。
こちらのお不動さまにも、お参りをしておきましょう。
五智如来と本堂の間にも、たくさんの石仏が並んでいます。
五智如来よりも小さいですが、それでも立派な石仏であります。
五智如来は、五大如来とも呼ばれており、大日如来を中心に宇宙そのものを象徴したものだそうです。
太陽のように万物をいつくしみ、知恵と五穀豊穣の功徳を表し、古来より庶民から深く信仰されてきました。
境内の南西に背の高い灯籠が立っています。
灯籠の笠の下に何か彫られているなと思って近づいてみると、恵比須さまでした。
さらに灯籠の裏側にも何か彫られているかもしれないと思って確認すると、こちらには大黒さまがいらっしゃいました。
恵比須さまに大黒さま。
なんとも縁起の良さそうな灯籠ですね。
これまで、五智山蓮華寺には何度もお参りに来ていますが、灯籠に恵比須さまと大黒さまが彫られているのにまったく気づきませんでした。
きっと、恵比須さまと大黒さまが福を招いてくれることでしょう。
本堂と不動堂にお参りを済ませたので、そろそろ五智山蓮華寺から出ることに。
仁和寺に観光で訪れた際は、東隣の五智山蓮華寺にも、ぜひお参りしてください。
なお、五智山蓮華寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。