1月上旬。
京都市東山区の六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)に参拝しました。
六波羅蜜寺は、歴史的価値のある重要文化財が多くあるお寺で、当寺に保存されている平清盛像や空也上人像は日本史の教科書で目にしたことがある方も多いことでしょう。
また、境内に建ついくつかのお堂では、様々なご利益を祈願することができ、年明けの早い時期にお参りしておくと、この1年、良いことがありそうな気がします。
本堂にお参り
六波羅蜜寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅からは、東に徒歩約5分で六波羅蜜寺の入り口に到着します。
下の写真に写っているのは、六波羅蜜寺の正門ですが、ここが開いているのを見たことがありません。
正門から、少し南に歩くと入り口があるので、こちらから境内に入ります。
境内に入ってすぐの場所には観音さまがいらっしゃり、その隣に一願石が置かれています。
願い事を心の中で唱えながら、車輪のような石を3回転させると願い事が叶うそうですよ。
なお、石を回す際は、金色の文字が書かれている部分を始点にしてください。
一願石を回した後は、本堂の中に入ってお参りです。
平安時代に京都で疫病が流行した際、空也上人は十一面観世音菩薩立像を荷車に乗せ、踊念仏を行いながら市中を廻り、病人に梅干しと結昆布を入れたお茶を飲ませたと伝えられています。
この時の観音さまが、六波羅蜜寺の本尊です。
それでは、観音さまにお参りをしましょう。
空也上人が病人に飲ませたお茶は、今でも正月三箇日に六波羅蜜寺で皇服茶として振る舞われています。
私が、六波羅蜜寺に訪れた日は三箇日を過ぎていましたが、皇服茶が振る舞われていましたよ。
なお、皇服茶は300円です。
銭洗弁財天に金運を祈願
本堂の北に建つお堂には、水かけ不動と銭洗弁財天が祀られています。
水かけ不動は、水を掛けながらお参りをすると勝運を授けてくれます。
今年の勝運を高めるためにお不動さまにたっぷりと水をかけてお参りしておきました。
水かけ不動の隣には銭洗弁財天が祀られています。
近くに小さなザルが置かれており、この中に小銭を入れて水で清めると金運が上がるのだとか。
私も、十分ご縁があるように10円玉と5円玉をザルに入れて清めることに。
水は3回かけます。
そして、清めたお金のいくらかを浄財として納め、銭洗弁財天にお参りをします。
私は10円玉を賽銭箱に入れ、5円玉を持ち帰ることに。
水で清めたお金は、お守り袋に入れるか、六波羅蜜寺の金運御守に入れて、お金を蓄えている場所に一緒に保管しておくと良いそうです。
ということで、金運御守を授かり、オレンジ色の袋の中に清めた5円玉を入れて持ち帰りました。
金運御守は600円です。
清めるお金の金額が高いほど、ご利益があるということはなく、清めたお金であれば金額に関係なくご利益を授かれるそうですよ。
境内を散策
銭洗弁財天にお参りを済ませた後は、境内を散策です。
六波羅蜜寺の境内は、大部分を本堂が占めているので、歩いて回れるところは広くはありません。
本堂の前にいるなで牛。
体の悪い部分を撫でると良くなるそうですよ。
境内の隅には、赤色の実をたくさんぶら下げたマンリョウ。
マンリョウは、センリョウやナンテンと見間違えることがありますが、実を下に向けて付けているのがセンリョウやナンテンと異なっています。
マンリョウの近くの石には、カエルが2匹います。
これは、「無事かえる」で、無事の帰宅を祈ってくれています。
入り口近くのお堂には、福寿弁財天が祀られています。
こちらにもお参りをしておけば、福徳財運のご利益がさらに上がりそうですね。
境内から外に出ると、都七福神めぐりののぼりが7本立っていました。
六波羅蜜寺は、もちろん都七福神の内の弁財天を祀っています。
1月に京都にお越しの際は、都七福神めぐりをするのも良いですね。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。