6月下旬。
京都市北区の金閣寺に参拝しました。
金閣寺は、京都で1番を争うほど知名度の高いお寺です。
もしかしたら、日本中のお寺の中で最も有名なお寺かもしれませんね。
京都は梅雨に入り、毎日のように雨が降っています。
でも、たまには晴れる日もあり、観光日和となることがあります。
私が金閣寺を訪れた日も、梅雨には珍しく晴れの日でした。
輝く金閣
金閣寺は、市バス停「金閣寺前」で下車してすぐです。
修学旅行生や観光客でにぎわう参道を歩き、拝観受付へと向かいます。
参道脇のコケやカエデの緑色がとてもきれいであります。
金閣寺の拝観料は400円です。
受付を済ませ、順路に従って進みます。
最初に目にするのは、大きな鏡湖池(きょうこち)と呼ばれる池と金閣です。
鏡湖池に映る金閣もきれいですが、空に雲が多かったためか、水面がやや暗かったです。
金閣は、仏舎利、つまりお釈迦さまのお骨を祀っていることから舎利殿というのですが、外観が金色であることから金閣の通称で親しまれています。
一層目は寝殿造の法水院(ほっすいいん)。
二層目は武家造の潮音洞(ちょうおんどう)。
三層目は中国風の禅宗仏殿造の究竟頂(くっきょうちょう)。
このような造りとなっているのは、創建した足利義満の政治的な思惑が関係していると考えられています。
金閣のてっぺんには、金色の鳳凰もいます。
晴れた日に見ると、金閣も鳳凰もキラキラと輝いて見えますね。
金閣以外の見どころ
金閣寺は、金閣ばかりに目が行きがちですが、他にも見るべきものがいくつもあります。
書院の近くに植えられている松は、陸舟(りくしゅう)の松です。
足利義満遺愛の盆栽を移し、帆掛け舟の形に仕立てたと伝えられている五葉の松です。
樹齢は約600年で、陸舟(おかふね)の松とも呼ばれています。
金閣の裏側に来ると、御守売場があります。
学業成就など修学旅行生に人気がありそうなお守りが並んでいましたよ。
金色の刺繍が金閣寺らしいですね。
金閣の裏の参道を順路に従って進むと、銀河泉(ぎんがせん)と呼ばれる泉があります。
足利義満がお茶の水に使ったと伝えられている清水は、今も湧き出しています。
銀河泉の隣には、巌下水(がんかすい)があります。
こちらは、足利義満が手洗いに用いた水と伝わっています。
石段脇にある竹垣は、金閣寺垣です。
2.3メートルの高さを一段落としにした龍門滝。
龍門の滝を鯉が登りきると龍になるという登竜門の故事にちなんだ鯉魚石(りぎょせき)が滝の下に置かれています。
鯉魚石は、鯉が滝を登っているかのように見えます。
龍門滝の奥には、安民沢(あんみんたく)と呼ばれる池があり、その浮島には白蛇の塚があります。
金閣寺の境内は、鎌倉時代に西園寺公経(さいおんじきんつね)の別荘「北山第」があった地です。
白蛇塚は、その西園寺家の鎮守と伝えられています。
また、白蛇は弁財天の使いでもあります。
弁財天は、智恵、芸能、福徳を与える神さまで、家運を盛んにしてくれると言われていますね。
金閣寺の一番高い場所に建っているのが夕佳亭(せっかてい)です。
夕佳亭は、江戸時代の茶道家の金森宗和(かなもりそうわ)が好んだ数寄屋造の茶席で、ここから夕日に映える金閣が殊によろしいということからその名がつきました。
茶席に使われている床柱はナンテンの木で、とても価値があるものなのだとか。
夕佳亭の近くに置かれた大きな石は、貴人榻(きじんとう)と呼ばれる腰掛石です。
昔、高貴な人が座った石で室町幕府から移設されたそうです。
修学旅行生が、この石に座って記念撮影をしていましたよ。
夕佳亭を過ぎると、お休みどころがあります。
金閣寺の拝観後は、ここで休憩していくのも良いですね。
最後に不動堂にお参りです。
不動堂には、弘法大師空海作と伝えられている石不動明王が本尊として祀られています。
霊験あらたかな秘仏で、毎年節分と8月16日に開扉法要(かいびょうほうよう)が催されます。
いつもながら金閣寺は、多くの人で賑わっていました。
梅雨だから人が少ないかと思ったのですが、そんなことはありませんでした。
金閣寺は、特に欧米系の旅行者に人気があるようです。
私が訪れた時は、ガイドの方がスペイン語で金閣寺の解説をしていたツアーの一行がいらっしゃいましたよ。
南米からお越しなのでしょうか。
梅雨の晴れた日に良いお参りができました。
この後は、きぬかけの道を西に15分ほど歩き、龍安寺の石庭を見に行きました。
なお、金閣寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。