9月中旬。
京都市左京区の真如堂に参拝した後、南隣の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)を訪れました。
真如堂と金戒光明寺は隣り合って建っていることから、2ヶ所一緒にお参りすることが多いですね。
三重塔付近
金戒光明寺には、市バス停「岡崎神社前」から北に5分ほど歩くと到着します。
今回は、真如堂から訪れたので、北側の墓地から金戒光明寺に入りました。
墓地には、手の上に丸い球が乗った傀儡塚(くぐつづか)があります。
説明書によると、傀儡師は、小さな人形に無量の願いをこめ、人に除災招福の灯火を掲げて回向(えこう)し、旅に果てた芸能者たちとのこと。
古今あまた先亡傀儡師の鎮魂のため、そして現存する人形劇人の至福のために傀儡塚は建立されたそうです。
最初に見た時は、その姿から、ボーリングと何か関係があるのかと思ったのですが、全然違いました。
墓地の一番高い場所には、三重塔が建っています。
三重塔の北側にはカエデが植えられており、秋になると真っ赤に色づくんですよね。
西日を受けて輝くモミジがきれいですよ。
三重塔から京都市街を眺めます。
雲は厚く、まだ夏の景色が残っています。
墓地の石段を下りていくと、五劫思惟(ごこうしゆい)の阿弥陀さまがいらっしゃいます。
頭の螺髪(らほつ)がモリモリと膨らんでいることから、アフロの仏さまなんて呼ばれていますが、このお姿は、長い期間、思惟の修行をされた結果、髪が伸びて頭に積み重なったものなのです。
墓地の入り口には五劫思惟の阿弥陀さまの場所を示す矢印があり、また、境内の案内図にも描かれていることから、参拝者に人気があるのでしょうね。
御影堂付近
墓地の入り口近くにある蓮池では、ハスがすっかり無くなっていました。
秋が近づいていますから、蓮池も模様替えをしたのでしょうか。
とは言え、金戒光明寺境内の景色は、まだ夏のままです。
御影堂(みえいどう)の頭上の白雲を見ていると、真夏のようです。
でも、気候は涼しく、境内の中を歩いていても大して汗をかきません。
御影堂の東側の景色。
上の写真の左側に移っている松は、熊谷直実鎧掛けの松です。
熊谷直実は、出家する際に金戒光明寺の松に鎧をかけたと伝えられています。
ちなみに現在の松は3代目です。
こちらは阿弥陀堂です。
中には金色の大きな阿弥陀さまがいらっしゃいます。
それでは、お参りをしましょう。
御影堂の中に入ってお参りをすることもできますが、今回は阿弥陀堂だけにお参りしました。
帰りは境内の南側から外に出ましょう。
石段下から見上げる山門は、いつ見ても雄大であります。
この後は、南禅寺に参拝しました。
なお、金戒光明寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。