3月上旬に京都市東山区の西福寺(さいふくじ)に参拝してきました。
西福寺には参拝する予定はなかったのですが、紅梅が満開になっているのに気づいたことから立ち寄ることにしました。
建物に囲まれた紅梅
西福寺は、京阪電車の清水五条駅から北東に10分ほど歩いた辺りに建っています。
西福寺の近くには、六道珍皇寺や六波羅蜜寺がありますね。
この辺りは、その昔、六道の辻と呼ばれた冥土への入り口があった場所と伝えられています。
そんな場所に建つ西福寺も、やはり、ちょっと怖いお寺です。
寺宝として伝わる檀林皇后九相図は、高貴な女性の死体が腐乱して白骨化されていくまでの様子が描かれており、毎年お盆になると公開されます。
他に地獄絵図もあります。
3月18日まで、西福寺では京の冬の旅の特別公開が行われており、檀林皇后九相図、地獄絵図、洛中洛外図屏風を拝観できます。
拝観料は600円。
今回は、立ち寄る予定がなかったことから拝観しませんでした。
西福寺の境内は、あまり広くありませんが、いくつも建物が建っています。
そのため、境内は窮屈な印象を受けます。
お堂の近くに賽銭箱が設置されているので、そこにお賽銭を入れてお堂に向かってお参り。
中では、特別公開に訪れた参拝者の方たちが解説を聞いていましたよ。
それでは、紅梅を見ましょう。
西福寺の紅梅は、塀際に植えられています。
西福寺の南隣の六波羅蜜寺の近くを通りかかった時、この紅梅がたくさんの花を咲かせているのが見えました。
かなり遠くからでも満開になっているのがわかるほどですから、花の数がとても多いです。
塀に近づき紅梅を見上げると、木の上の方までびっしりとピンク色の花が咲いていました。
近くを通りかかる人々も、いったん足を止めて、この紅梅のきれいな咲き具合に見入っていましたよ。
境内から紅梅を見ましょう。
境内から見た方が、花の数が多く見えます。
まさに満開見ごろ。
でも、紅梅は塀やお堂に囲まれているため、近くに寄ることはできません。
近づけないからこそ、より梅の花が美しく見えるのかもしれませんね。
境内の入り口付近には、背の低い円福地蔵さんがいらっしゃり、その近くに枝垂れ梅が植えられていました。
枝垂れ梅は鉢に植えられています。
背は低いものの、ピンク色の八重の花をきれいに咲かせていましたよ。
何気なく通りかかっただけなのにきれいな紅梅を見れて得した気分です。
良いお参りができました。