4月中旬。
京都市上京区の雨宝院(うほういん)に参拝してきました。
雨宝院は、遅咲きの桜がたくさん植えられており、4月10日頃から境内がとても華やかになります。
その桜満開の境内を見ることが、今回のお参りの目的であります。
頭上でたくさんの花を咲かせる桜
雨宝院は、市バス停「今出川浄福寺」から北に5分ほど歩いた辺りに建っています。
地下鉄だと、今出川駅から西に15分も歩けば、雨宝院に到着します。
雨宝院の南門にやってきました。
塀を超えて外側に少し出ている木は、御衣黄(ぎょいこう)ですね。
御衣黄は、緑色の花を咲かせる珍しい桜。
雨宝院に参拝した時には、忘れずに見ておきたいですね。
春に何度か雨宝院に参拝していますが、これだけたくさんの花を咲かせている御衣黄を見たのは今回が初めてです。
境内に入り、所狭しと建っているいくつかのお堂にお参りを済まし、桜の観賞にうつります。
南門近くに植えられている桜は観音桜です。
すでに見ごろとなっています。
観音桜は、八重咲きの花が枝の先までたくさん咲きます。
観音桜の近くには、歓喜桜も植えられています。
歓喜桜は、御室(おむろ)の八重桜と同種のものだとか。
御室桜は真っ白な花を咲かせますが、歓喜桜は薄紅色の花を咲かせます。
御室桜とは違う別の御室の八重桜と同種ということなのでしょうか。
遅咲きの八重桜と言えば、松月(しょうげつ)も忘れてはいけませんね。
雨宝院の松月は、まだ5分咲き程度。
それでも、枝先には花弁がギュッと詰まった薄紅色の花がたくさん咲いていましたよ。
雨宝院の境内は、それほど広くありません。
中央には時雨の松と呼ばれるアカマツが植えられており、他にも椿の木など、とにかく木がたくさんあります。
そのため、境内は窮屈に感じますね。
でも、そのような境内だから、春になると頭上を桜の花が覆い、一面が華やかになります。
以前は、参拝者が少なかった雨宝院ですが、近年は桜の名所として知られるようになり、春にはたくさんの参拝者が訪れます。
私がお参りした日には、数組の団体さんがお越しだったので、さらに境内が狭く感じましたよ。
観音桜も歓喜桜も満開ではありましたが、盛りは過ぎ始めていました。
そよ風が吹くと境内に桜吹雪が舞い、その景色もきれいでしたよ。
散った桜は、地面に落ちて薄紅色のじゅうたんを作っていました。
また、一部の桜の花は灯籠の上に落ち、その頭に薄紅色の花びらが積もります。
十分に桜を楽しんだので、そろそろ雨宝院から出ましょう。
なお、雨宝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。