3月下旬。
京都市右京区の広隆寺(こうりゅうじ)に参拝してきました。
広隆寺は、京都で最も古いお寺です。
その広隆寺では、毎年春になると桜が咲くのですが、ソメイヨシノよりも先に山桜(ヤマザクラ)が見ごろを迎えます。
満開の桜と散った桜
広隆寺の最寄り駅は、京福電車の太秦広隆寺駅(うずまさこうりゅうじえき)です。
駅を出ると、目の前に広隆寺の大きな南大門が見えるので迷うことはないでしょう。
ちなみにJRだと太秦駅で下車して、南東に向かって徒歩約10分です。
南大門は仁王門とも呼ばれているように門の左右に怖い顔をした仁王さまが立っています。
両脇から仁王さまに睨まれながら境内に入ります。
すると、目の前に真っ白な桜の花がたくさん咲いていました。
これはなんという品種なのでしょうか。
花は梅くらいの小ささなのですが、真っ白なので、とても目立ちます。
真っ白な桜から参道を少し北に歩くと散ってしまったヤマザクラがありました。
まだ4月になっていないのに散るのが早すぎですね。
でも、その散ったヤマザクラの近くには、咲き始めのヤマザクラもありました。
あと3日もすれば満開になりそうですね。
参道をさらに進むと、満開の桜がありました。
奥に見える建物は、本堂の上宮王院太子堂です。
今度は角度を変えて満開の桜を眺めます。
広隆寺の境内はとても広いのですが、参拝者が少ないので落ち着きがあります。
なので、時間がゆっくりと流れているように感じます。
こののんびりとした感じが、京都で最も古いお寺らしいですね。
本堂にお参りをした後は、さらに境内の奥に向かって参道を進みます。
そして、拝観受付の前までやってくると、ヤマザクラが満開見ごろとなっていました。
近くによってヤマザクラを観賞。
ヤマザクラの特徴は、真っ白な花に赤い葉がついているところです。
ソメイヨシノのように木全体が花だけで覆われるのもきれいですが、ヤマザクラのように花と葉が一緒になっている桜も味わい深いですね。
広隆寺には、国宝第1号の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)が安置されており、拝観することができます。
丸みのある体と柔らかい表情からは、何とも言えない優しさのようなものを感じます。
私は以前に拝観したことがあるので、今回は拝観しませんでした。
桜を十分に楽しんだところで境内から出ることに。
南大門の前では、桃色の椿が満開でした。
境内の外に出て、最後に塀際のヤマザクラを観賞。
このヤマザクラも、あと少しで満開になりそうですね。
なお、広隆寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。