毎年2月15日は、京都の多くのお寺で涅槃会(ねはんえ)が行われます。
涅槃会は、お釈迦さまが亡くなった日に行われる行事で、その時の様子を描いた涅槃図をお堂に掲げ、参拝者が拝めるようにしているお寺もあります。
京都市東山区の清水寺でも涅槃会が行われ、経堂で約1週間の間、大涅槃図を拝めるようになっています。
経堂にお参り
清水寺の最寄り駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅からは20分近く緩やかな坂道を歩かなければなりません。
でも、坂道の両脇には多くのお店が建ち並んでいるので、お土産などを見ていると、それほど歩くのが苦になりません。
五条坂の途中で茶碗坂へと入ります。
茶碗坂のローソンは、京都仕様の落ち着きのある店構えであります。
ゆっくりと茶碗坂を歩いて清水寺の入り口までやってきました。
冬ではありますが、観光客の方が多いですね。
特に海外からお越しの方が目立っていましたよ。
とは言え、春や秋の観光シーズンと比較すると、冬はかなり空いています。
仁王門付近では、白梅が3分咲き程度でした。
西門(さいもん)の近くに植えられている紅梅は、白梅よりもたくさんの花が咲いていました。
5分咲きといったところでしょうか。
鮮やかな朱色の三重塔。
その隣に大涅槃図が掲げられている経堂が建っています。
お寺の方が、拝観後に時間がある人は涅槃図を見ていってくださいと案内していましたよ。
私は、涅槃図を拝むのが目的だったので、すぐに経堂の中に入りました。
経堂に入って右側には、小さ目の涅槃図が掲げられています。
中央にお釈迦さまが横になっていて、その周りを弟子や動物たちが囲み悲しんでいます。
下の方に描かれていたゾウが真っ白で印象的でしたよ。
小さ目の涅槃図の左側に大涅槃図が掲げられています。
こちらも中央にお釈迦さまが横になっています。
その周りを弟子と動物たちが囲んでいるのも同じです。
経堂には釈迦如来像も祀られており、その左右には普賢菩薩と文殊菩薩もいらっしゃいます。
こちらにもしっかりとお参りしておきましょう。
工事中の境内
清水寺の境内は、朝倉堂が工事中でした。
今回は、涅槃図を拝むことが目的だったので、清水の舞台は見ていません。
ちなみに経堂にお参りするのに拝観料などは必要ありません。
清水寺に来たら、京都市街も眺めておきたいですね。
雲は多かったですが、空気が澄んでいて、遠くの山々もくっきりと見えましたよ。
山頂が雲に覆われている景色も冬らしかったです。
随求堂(ずいぐどう)にも多くの方が参拝していました。
随求堂では胎内めぐりができます。
真っ暗な闇の中を歩くのが、外国人旅行者の方にとても人気があるそうですよ。
時間があれば、随求堂にもお参りすると良いでしょう。
なお、清水寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。