11月中旬。
雨が降った翌日に京都市西京区の大原野に建つ勝持寺(しょうじじ)に参拝してきました。
大原野は、京都市中心部よりも気温が低く、きっと一足早く紅葉が見ごろを迎えているはず。
そんな期待を胸に阪急バスに揺られながら、大原野に向かいました。
もの悲しさを感じる境内
勝持寺に行くには、JR向日町駅から阪急バスに乗車し、「南春日町」で下車して10分ほど歩きます。
バスの乗車時間は約30分です。
仁王門をくぐって参道を進みます。
たくさんのカエデが植えられていますが、まだほとんど色付いていません。
南門下までやって来ても、ほとんど紅葉してませんね。
もしかしたら、来るのが早すぎたかもしれません。
しかし、ここまで来て引き返すわけにはいきません。
拝観受付で400円を納めて境内に入ります。
境内に一歩足を踏み入れると、今までの心配が杞憂だったとすぐにわかりました。
書院近くの紅葉は、もう見ごろを迎えています。
前日の雨で、境内はしっとりとしています。
また、この日もほとんど晴れることなく空は曇り続けていたので、境内は秋のもの悲しい雰囲気に包まれていました。
阿弥陀堂前の紅葉です。
まだ真っ赤ではありませんが、十分に見ごろです。
とりあえず、阿弥陀堂にお参り。
続いて瑠璃光殿にも入って、本尊の薬師如来像にもお参りです。
瑠璃光殿内には、金剛力士像、日光菩薩像、月光菩薩像、十二神将像、西行法師像など、勝持寺に伝わる様々な宝物が安置されています。
瑠璃光殿から書院脇の紅葉を眺めます。
地面に散るモミジも、もの悲しさを感じさせます。
紅葉は境内全体で見ごろ
勝持寺の境内全体では、紅葉がほぼ見ごろを迎えていました。
散ってしまっているモミジがあったり、これから赤く色づき始める青葉があったりと、様々なモミジを楽しめましたよ。
石段上に建つ不動堂から境内を見下ろします。
鐘楼と紅葉、そして、無人の境内。
ひとりで物思いにふけるには、申し分のないお寺です。
境内の奥の桜ヶ丘のカエデは、葉が様々な色をしていました。
真っ赤なモミジもきれいですが、このように枝によって紅葉の進み方が異なっているモミジは情緒を感じます。
こちらのモミジを見ていると、色の変化がよくわかります。
苔に落ちたモミジも味わいがありますね。
瓦屋根と一緒に見る紅葉は、京都らしさを感じます。
このままいつまでも、勝持寺の紅葉を眺め続けたいのですが、あまり長居するのも迷惑でしょうから、このあたりで紅葉狩りを終えて境内を出ましょう。
秋の勝持寺は、春と比べると観光で訪れる人が少な目です。
なので、のんびりと紅葉を楽しめますよ。
なお、勝持寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。