京都市のお花見スポットで忘れがちなのが伏見区です。
東山や嵐山と比較すると、確かに伏見区は桜の名所がそれほど多くはありません。
でも、まったくないわけではありません。
京都駅から比較的近い桜の散策コースは、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)、墨染寺(ぼくせんじ)、城南宮の3ヶ所ですね。
藤森神社
京都駅でJRに乗車し、藤森駅で下車して北西に5分ほど歩くと藤森神社が建っています。
藤森神社は競馬の神さまとして知られていますね。
桜は、南の鳥居付近、本殿付近、社務所付近に数本のソメイヨシノが植えられています。
桜の数がそれほど多いわけではありませんが、神社の建物と一緒に眺めるソメイヨシノは風情があります。
また、訪れる人が少ないので、のんびりと桜を観賞できますよ。
墨染寺
藤森神社から南西に10分ほど歩くと墨染寺があります。
民家や商店に混ざって道路沿いに建っているので、見過ごしてしまいそうになるほど小さなお寺です。
でも、そのような小さなお寺だからこそ、桜が満開になった時、境内がより華やかに見えます。
墨染寺で見ておきたいのが、墨染桜(すみぞめざくら)です。
薄墨色の花を咲かせたという伝説がある墨染桜は、本堂の西側に植えられています。
春に墨染寺に参拝した時には、墨染桜は見ておきたいですね。
ちなみに現在の墨染桜は4代目になります。
城南宮
墨染寺で桜を見た後は、西に15分から20分ほど歩いて城南宮に向かいましょう。
結構、距離がありますが、緩やかな下り坂になっているので、意外と疲れませんね。
城南宮には、境内を囲むように神苑が設けられています。
その神苑の南側にある室町の庭と桃山の庭に里桜と呼ばれる枝垂れ桜が植えられています。
青々とした芝生の上に咲く淡いピンク色の里桜。
晴れた日に城南宮の庭園で里桜を見ていると、とてもさわやかな気持ちになりますよ。
枯山水庭園の城南離宮の庭越しに眺める里桜も味わい深いですね。
また、城南宮の神苑には、源氏物語に描かれている100種類の草花が植えられており、春には、ツツジや椿などの花も楽しむことができます。
なお、城南宮の拝観料は800円です。
藤森神社、墨染寺、城南宮は、移動時間を含めて約3時間ほどで廻ることができます。
城南宮の庭園は1時間は鑑賞したいので、藤森神社と墨染寺にはそれほど時間をかけない方が良いでしょう。
お食事できるお店は、城南宮の近くに国道1号線が走っているので、昼食に困ることはないです。
城南宮で桜を見た後は、北東に15分ほど歩いた辺りに竹田駅があるので、そこから地下鉄か近鉄電車に乗れば京都駅に戻れますよ。