青龍殿の青不動御開帳と大舞台から眺める京都

11月下旬に京都市東山区の青蓮院(しょうれんいん)の紅葉を見た後、シャトルバスに乗って、その飛び地境内の大日堂へと向かいます。

大日堂では、青龍殿が完成したことを記念して、2014年10月8日から12月23日まで青不動の御開帳が行われています。

また、青龍殿の大舞台からは京都を一望できるということなので、こちらも楽しみなんですよね。

青不動にお参り

青蓮院から乗ったシャトルバスに揺られること約20分。

大日山の山頂にある青龍殿の入り口に到着です。

入口では、真っ赤なモミジがお出迎え。

青龍殿への入り口

青龍殿への入り口

入口から少し歩くと落慶したばかりの青龍殿が建っています。

青龍殿

青龍殿

さすがに秋の行楽シーズンなので、人が多いですね。

拝観案内によると、青龍殿は、大正3年(1914年)に大正天皇の即位を記念して北野天満宮前に建立された総檜造りの大木造建築「大日本武徳会京都支部道場」を移築再建したものだとか。

約千人を収容できる外陣の他に護摩を焚いてご祈祷を行う内陣も新築されました。

奥殿には国宝の青不動が安置されています。

青龍殿の扁額

青龍殿の扁額

青不動は、日本三不動画のひとつに数えられています。

ちなみに残り2つは、三井寺の黄不動と高野山の赤不動です。

青不動は、もともと国家の安泰や皇室の安寧を祈って最高レベルの絵師により描かれ、朝廷の中で祀られていたそうですが、平安時代末に皇室と縁が深かった青蓮院に下賜されたと伝えられています。

青龍殿の中に入って青不動にお参りです。

とても大きな絵で、その名の通り全身青色の不動明王が描かれています。

片目は天をもう一方は地を睨んでいます。

牙が上下に伸びており、とても怖い表情をされています。

この忿怒(ふんぬ)の相は、一切の人々を救うまではここを動かないという不動の姿を表しているとのこと。

拝観受付でいただいたお札に願い事と名前を書いて、青不動の前の床に置いてきたので、きっとお救いしていただけることでしょう。

なお、青蓮院でも青不動の復元模写が12月23日まで御開帳されていますよ。

大舞台から見渡す京都

青不動にお参りを済ませた後は、青龍殿の後ろにある大舞台へ。

清水の舞台よりも広い青龍殿の大舞台は、京都の新名所となることは間違いないでしょう。

大舞台

大舞台

青龍殿の大舞台はその名に恥じない広さ。

清水の舞台とは比較にならないほど広々としており、たくさんの人がいるのに混雑している感じがありません。

青龍殿ができる前は、この辺りは北展望台だったんですよね。

以前の北展望台もなかなか良い眺めでしたが、大舞台に変わってますます京都市街や街を囲む山々が見やすくなりましたよ。

まずは北方向を眺めます。

写真の右奥に写っているのは比叡山です。

北方向

北方向

私が訪れた日は、2日間雨が降った後だったので空気が澄んでいました。

なので、この日の見晴らしはまずまずよかったですよ。

次は西方向を眺めます。

西方向

西方向

こちらも爽快な眺めであります。

眼を下に向けると南禅寺が見えました。

南禅寺

南禅寺

こうやって見ると、三門がとても大きな建物だということがわかります。

紅葉も見ごろを迎えていますね。

南禅寺から少し左に視線を動かすと、吉田山が見えます。

下の写真に写っている中央やや左の小高い山が吉田山です。

吉田山

吉田山

吉田山の手前に見える伽藍は金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

吉田山からさらに左方向を見ます。

たくさんの建物が建ち並ぶ中に緑色の広い敷地が見えます。

これは京都御苑です。

京都御苑

京都御苑

京都御苑内に入ると、砂利が敷き詰められた敷地が広がっているのですが、青龍殿の大舞台から見下ろしたら敷地が木々で埋め尽くされているのがわかります。

都会の真ん中にこれだけ多くの緑があるのも京都の特徴ですね。

京都御苑の少し右側に見えるV字型は出町柳です。

出町柳

出町柳

Vの左側は賀茂川、右側に広がる緑は下鴨神社が鎮座する糺(ただす)の森です。

今度は京都御苑の左側を眺めます。

この辺りは、京都市の繁華街がたくさんある中京区です。

中京区

中京区

こうやって見ると、京都市内には背の高い建物が本当に少ないですね。

上の写真の中央やや右側に見える大きめの建物は京都ホテルオークラです。

建設された当初は、高さがありすぎるとして批判された京都ホテルオークラ(当時は京都ホテル)ですが、他の都市のビルと比較すると控えめな高さですよね。

でも、これ以上高さのあるビルが乱立すると京都の景観が壊されてしまうので、京都ホテルオークラがギリギリの高さなのかもしれません。

空を見上げると、1羽のトビが舞っていました。

空を舞うトビ

空を舞うトビ

この日は、ほとんど風がなかったためか、トビが空中で停止している時間が長かったですよ。

青龍殿の大舞台からの景色を眺めた後は、庭園の紅葉を見に行きます。

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