1月中旬。
京都市東山区の豊国神社に参拝しました。
豊国神社は、豊臣秀吉を祀る神社で、彼が百姓の出でありながら天下人になったことから出世開運のご利益を授けてくれると信仰されています。
まだ、年が明けて2週間ほどしか経っていないので、この時期にお参りしておけば、1年間の飛躍が期待できそうです。
冬の景色
豊国神社には、京阪電車の七条駅から北東に約7分歩くと到着します。
市バスだと「博物館三十三間堂前」から北に徒歩約3分です。
駅から川端通を北に歩き、京都美術工芸大学を過ぎた歩道沿いには、赤色の花をたくさん咲かせたサザンカが。

川端通のサザンカ
緑色の葉より赤色が圧倒的に多く、遠目からでもよく目立つ。
時々、このような見事な咲きっぷりのサザンカを見かけることがありますね。
2本並んで同じような咲きっぷりだったので、無意識に目がその姿をとらえます。
川端通から正面通を東に入り、しばらく進むと右手に耳塚が現れます。
その敷地内に植わった椿も赤色の花を咲かせていましたが、先ほどのサザンカより控えめな咲き具合。

椿と耳塚
椿もサザンカと同じく冬から春にかけて花を咲かせ、殺風景なこの時期に目を楽しめさせてくれます。
耳塚は、秀吉の朝鮮出兵の際、敵兵の削がれた耳や鼻を供養したもの。
秀吉の負の歴史を今に伝えています。
正面通と大和大路通が交わる辺りは、広々として爽快な景色。

鳥居
自動車もあまり走らず、非常に開放的でもあります。
正面の石段の上には、豊国神社の石鳥居がどっしりと立ち、権力者を祀る神社にふさわしく威圧的。
でも、誰でもお参りできるので、親しみやすい神社です。
鳥居の足元には、背の高い門松が置かれ、豊臣秀吉の馬印である千成瓢箪(せんなりびょうたん)を連想させるようにひょうたんが吊るされていました。

門松
石畳の参道の先に見えるのは、国宝に指定されている唐門。
参道わきには、最近設置されたタッチパネルがあり、神社の説明や参拝の仕方を映像で教えてくれます。

タッチパネル
海外からお越しの方でもわかるよう英語も表示されていますよ。
午年の絵馬と京都美術工芸大学の作品
参道の途中では、威厳に満ちた表情の豊臣秀吉が鎮座。

豊臣秀吉と唐門
天下を統一した後の姿と思われます。
唐門のわきには、午年の大絵馬も。

午年の絵馬と唐門
右に大きく出世開運の文字。
そして、2頭の馬のうち黒い方がひょうたんの馬印を背に差し駈けています。
新年に干支の大絵馬を出す神社は、どこも個性的な意匠を凝らしており、それを見るために神社めぐりをするのも冬の京都観光の楽しみ方の一つですね。
唐門の前では、京都美術工芸大学の学生さんがデザインし、株式会社 小林製作所が制作し奉納した午年の作品も見られます。
作品名は『動』です。

動
説明書によると、干支の午は「幸運が駆け込む」象徴とのこと。
馬が駆け抜けるスピード感と躍動感を通じて、飛躍の一年になることを願って制作したそうです。
馬の姿をした銀色の板を3枚重ねているため、表面に周囲の景色が映り込み写真撮影が難しい。
しかも、地面の石が同じような色をしているので、どのような形をしているのか写真だとわかりにくいですね。
ぜひ、現地で鑑賞してください。
それでは、唐門の前に立ち、拝殿越しに奥の本殿にお参りをしましょう。

拝殿
正月三箇日なら本殿の前に進めますが、それ以外の時期は唐門より先には行けません。
それでも、しっかり祈願しておけば、出世開運のご利益を授けてくれるはず。
唐門の北側には、槙本稲荷神社があり、その前には伏見稲荷大社の千本鳥居を模したかのように赤い鳥居が何本か立っています。

赤い鳥居
この鳥居をくぐってお稲荷さんにもお参りし、商売繁盛を祈願しておきましょう。
1月中旬の豊国神社は、混雑するほどではないものの参拝者が絶えることなく訪れていました。
1月9日から3月18日まで、京の冬の旅で宝物館と書院が特別公開されるため、それを見に参拝した方が多かったのだと思います。
宝物館では、刀の「名物骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)」や秀吉の羽織「黄紗綾地菊桐紋付胴服(きさやじきくきりもんつきどうふく)」を展示しているとのこと。
今年の大河ドラマは『豊臣兄弟』なので、大勢の方が拝観しそうですね。
拝観料は1,000円です。
なお、豊国神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。