11月26日に京都市上京区の閑院宮邸跡に紅葉を見に行った後、京都御苑を西に出て菅原院天満宮神社に参拝しました。
菅原院天満宮神社は、菅原道真の誕生地と伝わっており、境内には道真が使った産湯の井戸が残っていることで知られています。
この日は、当社に立ち寄る予定はなかったのですが、烏丸通を歩いていると背の高いイチョウが全身を黄色に輝かせており、それに釣られて鳥居をくぐっていました。
黄葉も紅葉も見ごろ
菅原院天満宮神社には、地下鉄の丸太町駅から烏丸通を北に約3分歩くと到着します。
下の写真に写っているのが、そのイチョウです。

背の高いイチョウ
周囲の建物よりも高く、ビルの5階くらいはあるでしょうか。
こんなに立派なイチョウが、黄葉の見ごろを迎えているのですから、心を奪われるのは仕方ありません。
鳥居の後ろに建つ神門には巳年の絵馬。

神門
そろそろこの絵馬も見納めの時が近づいていますね。
神門をくぐった左手に手水舎があるので、手と口を清めます。

手水舎とカエデ
近くに植わっているカエデも黄色。
南側の建物が日射しを遮っており、ずっと日陰のため、赤色のモミジになりにくいのかもしれません。
幹の中ほどの枝が切られ、ヤシの木のように上の方だけ葉がついているのが南国の木のよう。
手水舎から数段しかない石段を上り、本殿の前へ。
祭神の菅原道真は学問の神さまですから、頭が良くなるよう祈願しておきましょう。

本殿とイチョウ
ここから眺めるイチョウは、非常に大きく見え、たくさんの黄色い葉が本殿を隠していました。
これじゃあ、イチョウにお参りしているのか、本殿にお参りしているのかわかりませんね。
本殿の東側に植わっているカエデは、全身真っ赤。

紅葉
これは、春から赤い葉をつけるノムラモミジです。
でも、ずっと赤色というわけではなく、夏が近づくと緑色が混ざったような茶色い葉となり、晩秋に再び赤くなります。
色にむらがなく、すべての葉が赤くなるので、一般的なカエデよりも情熱的な赤色に見えるのがノムラモミジの紅葉の特徴ですね。
天満宮の象徴ともいえる牛の頭越しに見る紅葉。

牛の頭と紅葉
これも、秋の天満宮らしい光景です。
石段下から本殿越しにイチョウを見上げると、誰かに頭を押さえつけられたように背丈が縮んで見えます。
そして、黄色い葉がぎゅうぎゅうに固まり、先ほど見たのとは異なりずんぐりとした姿に。

本殿越しに見上げるイチョウ
見る角度によって、全然見え方が違いますね。
灯籠越しに見る紅葉は、逆光になり葉が白っぽく写ってしまいました。

灯籠と紅葉
紅葉越しに見る黄葉も美しい。

紅葉越しに見るイチョウ
最後は神門の近くから、イチョウとノムラモミジの色の対比を確認するように眺め、菅原院天満宮神社を後にしました。

黄葉と紅葉
菅原院天満宮神社は、境内が狭いので、あまりのびのびとできないのですが、人が少なく落ち着いて美しい黄葉と紅葉を見られました。
まだ、当社のイチョウはあまり知られていないようですね。
なお、菅原院天満宮神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。