6月上旬に京都市左京区の南禅寺に参拝しました。
南禅寺には、多くのカエデが植えられており、この時期は青モミジがきれいです。
4月の新緑の方が透明感があって美しいのですが、気温が上がるにつれて緑色が濃くなってきたカエデも生命力を感じられて良いものです。
緑が溢れる境内
南禅寺には、地下鉄の蹴上駅から北に約5分歩くと到着します。
長い参道を東に進み、中門の前にやって来ました。

中門
6月になると、旅行者や観光客に人気の南禅寺も人が少なくなっています。
南禅寺だけでなく、6月は京都を訪れる人が比較的少なくなるので、観光しやすいですよ。
中門をくぐって左に少し歩き、右を向くと大きな三門がどっしりと建っているのが見えます。

三門とカエデ
三門前のカエデの緑と青空も美しいですね。
晴れている時に見る三門は黒色に重厚感が感じられます。
三門をくぐって裏側へ。

三門裏
カエデは、三門裏の方が多く植えられていますよ。
ここは紅葉もきれいですが、青モミジも爽やかで見ているだけで心身が浄化されるようです。
カエデの下には、びっしりとコケも生えており、全体が蛍光色に包まれていました。

コケとカエデ
初夏から梅雨にかけては、この景色も見ておきたいですね。
三門から東に法堂(はっとう)の前にやって来ました。

法堂
それでは、法堂にお参りをしましょう。
天井の龍も拝んでおきましたよ。
法堂脇では、サツキがピンク色の花を咲かせていました。

サツキ
南禅寺のサツキは、こじんまりと刈り込まれていますね。
法堂の南に建つ水路閣。

水路閣
水路閣は、琵琶湖の水を京都にひくために造営された琵琶湖疏水を流すために明治時代に建てられたものです。
今も、水路閣の上を琵琶湖疏水が流れています。
この水路閣と近くの桜がきれいなインクラインが、国宝に指定されるようです。
琵琶湖疏水施設24ヶ所が新たに国宝や重要文化財となり、国宝となるのは上の2つの他、第一隧道(ずいどう)、第二隧道、第三隧道です。
お寺の境内に水路閣が建てられた時は邪魔だと思った人が多かったかもしれませんが、時が経つと、これを目的に海外から訪れる人が増え文化的価値が認められるようになるのですから、人の評価というものはわからないものです。
野村碧雲荘のハナショウブ
北西角から南禅寺を出て、北に歩きます。
この辺りは、お大尽の屋敷が建ち並び、その中に野村碧雲荘があります。
野村碧雲荘では、ハナショウブが見ごろを迎えていました。

石橋とハナショウブ
野村碧雲荘のハナショウブを見るのは久しぶりですね。
南禅寺から出た時にふと思い出して見に来ました。
敷地内には入れませんが、外からでも、ハナショウブの美しさがわかります。

見ごろのハナショウブ
近所を散歩していた方の話によると、野村碧雲荘で咲いているハナショウブは9種類だそうです。
花は、濃い紫色や薄い紫色が目立っていますが、白っぽい花もちらほらと見られます。
野村碧雲荘の近くにある小径を西に向かって歩きます。

小径
車が通れないほど狭い砂利道。
小川がさらさらと流れる音を聴きながら歩いているだけで心地良くなってきましたよ。
この後は、岡崎神社にサツキを見に行きます。
なお、南禅寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。