3月中旬に京都市下京区の東本願寺に参拝した後、西に約7分歩き、西本願寺にも参拝しました。
西本願寺も、東本願寺と同じく浄土真宗のお寺です。
境内の広さやお堂の配置もよく似ており、区別するのが難しいですね。
晴天の下の境内
西本願寺には、京都駅から北西に約10分歩くと到着します。
堀川通の歩道で信号待ち。
正面に見えるのは、西本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)です。

御影堂
東本願寺の御影堂門は巨大ですが、西本願寺の御影堂門は、それほど大きくありません。
とは言え、人の背より何倍も高く、他のお寺の山門と比較すると規模が大きいです。
御影堂門をくぐると正面に目隠塀(めかくしべい)が建っており、その後ろに逆さイチョウと御影堂があります。

御影堂と逆さイチョウ
逆さイチョウは、枝を横に張り出した珍しい樹形をしています。
秋には、金色になった姿を見られますが、3月はまだ葉が全くありません。
親鸞聖人を祀る御影堂にお参り。
堂内に入ってお参りすることもできますよ。
御影堂の北側に建つのは、本尊の阿弥陀さまを祀る阿弥陀堂です。

阿弥陀堂
御影堂も阿弥陀堂も同じくらい大きなお堂ですが、御影堂の横幅は62メートル、阿弥陀堂の横幅は45メートルなので、御影堂の方が1.4倍ほど大きいです。
ここまで大きいと、見た目にはどちらの規模が大きいか判断しにくいですね。
東側の塀際では、カラフルな旗が立っています。

カラフルな旗
この旗は、仏旗(ぶっき)で、六色仏旗や六金色旗(ろっこんしょくき)とも呼ばれています。
色は、青、黄、赤、白、樺(かば/橙)の5色しかないのになぜ六色仏旗なのでしょうか。
調べてみたら、これらの色は仏さまの体から放たれる光で、さらに5色が混ざってもう1色の光ができることから六色仏旗というのだそうです。
なかなか深い意味があるんですね。
境内の北側にある建物は、緊急災害対策本部となっています。

緊急災害対策本部
能登半島地震の義援金も受付中です。
建物の中には、喫茶もありますよ。
御影堂の南側に建つ龍虎殿を過ぎ、境内の南に向かいます。
まだサザンカがたくさん咲いていますが、そろそろ終わりが近そうです。

サザンカ
枝垂れ梅は、今年は不発のようで、ほとんど咲いていませんでした。

枝垂れ梅
ひっそりと椿も咲いていますよ。

椿
境内の南側に建つ唐門。

唐門
いつもながら、装飾が見事であります。
東山区の豊国神社、北区の大徳寺の唐門を合わせて、国宝三唐門とされていますよ。
松の奥に建つ大玄関。

大玄関
創建年代はわかっていないようですが、宝暦10年(1760年)の親鸞聖人五百回忌の時には建っていたようです。
そろそろ西本願寺から出ることに。
この日は、晴天だったこともあり、広い境内を歩いているだけで清々しい気分になりました。
景色も春らしくなってきていますね。
この後は、南隣の興正寺に梅を見に行きます。
なお、西本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。