12月中旬に京都市上京区の廬山寺に参拝した後、北に少し歩き清浄華院(しょうじょうけいん)にも参拝しました。
清浄華院は、浄土宗四ヵ本山の一つに数えられるお寺で、京都御苑の東に寺地があります。
旅行者や観光客が多く訪れても良さそうな立地なのですが、境内が混雑することはないですね。
紅葉が終盤
清浄華院には、地下鉄の今出川駅から南東に約10分歩くと到着します。
京阪電車の出町柳駅からだと南西に徒歩約10分です。
清浄華院の総門の前にやって来ました。
本山らしく立派な門であります。
境内に入ります。
この日も、人の姿が見られません。
まずは、総門の隣に建つ不動堂の中に入ってお参りをしましょう。
祀られているのは、安倍晴明ゆかりの泣不動尊です。
いつもながら、お不動さまは、怖い顔をしています。
清浄華院の不動明王像は、平成23年(2011年)に不動堂が再建された際に新造されたものです。
まだ、祀られてそれほど年月が経っていないためか、肌艶がきれいですね。
不動堂にお参りをした後は、浄土宗の開祖の法然上人を祀る御影堂(みえいどう)へ。
大殿とも呼ばれる御影堂も、立派な建物ですよ。
その脇に植えられているカエデは、そろそろ紅葉が終盤に近付いています。
こちらは、近年出土された法成寺(ほうじょうじ)の礎石です。
法成寺は、藤原道長が建立したお寺ですが、現存していません。
清浄華院から南に5分ほど歩いたところにある鴨折高校のグランドの脇には、かつてこの周辺が法成寺だったことを示す石碑が立っていますよ。
法成寺の礎石の近くに植えられている蜂須賀桜も、葉が少なくなっていました。
蜂須賀桜は、秋になると黄色く染まった葉がきれいなんですよね。
11月末までに訪れていれば、全身が黄色の蜂須賀桜を見られたことでしょう。
大書院前のカエデは、まだモミジをたくさん残していました。
でも、モミジの色は茶色で、元気がなくなってきているように見えます。
紅葉の頭上には、冬の空。
12月中旬になり、京都は一気に気温が下がって本格的な冬となっています。
境内に散ったモミジも、冬の到来を告げているようであります。
華水手水舎の手水鉢には、溢れんばかりに水が張られていました。
その後ろには、トーテムポールのような石像が立っていますよ。
そろそろ清浄華院から出ることに。
清浄華院では、12月31日の23時30分から歳末回向法要が催され、23時40分からは、予約なしで除夜の鐘を撞かせてもらえます。
温かい年越しそばも用意されていますよ。
京都で年越しを予定されている方は、大晦日の夜に清浄華院に参拝してはいかがでしょうか。
この後は、本満寺に紅葉を見に行きます。
なお、清浄華院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。