祇園祭後祭の宵山で見た橋弁慶山、鯉山、黒主山、役行者山・2024年

7月22日に祇園祭後祭の宵山に行ってきました。

大船鉾、南観音山、北観音山を見た後は、蛸薬師通を東に進み、烏丸通の近くに建つ橋弁慶山へ。

橋弁慶山

橋弁慶山の駒形提灯の輝き。

橋弁慶山

橋弁慶山

橋弁慶山は、謡曲「橋弁慶」をもとに弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う様子を表現しています。

その会所の1階には五条大橋があり、2階には弁慶と牛若丸がいますよ。

橋弁慶山の会所

橋弁慶山の会所

巡行の時は、牛若丸が宙を舞って弁慶に攻撃を仕掛けていますが、宵山では2人仲良く並んで人々を出迎えています。

弁慶(左)と牛若丸(右)

弁慶(左)と牛若丸(右)

鯉山

蛸薬師通を西に戻り、室町通を北に曲がると鯉山があります。

鯉山

鯉山

鯉山は会所の中に入ることもできますよ。

鯉山は、かつて龍門の滝山と呼ばれていました。

鯉が龍門の滝を登ると龍になるという「登竜門」を題材にしており、会所では大きな鯉と鳥居の御神体が展示されています。

鯉山の御神体

鯉山の御神体

鯉山の懸装品も見られますよ。

鯉山の懸装品

鯉山の懸装品

鯉山の懸装品は、16世紀のベルギーで製作されたタペストリーです。

5枚1組で日本にやってきて、1枚は徳川家増上寺、1枚は加賀前田家に渡り、残り3枚は、幕末に会津藩により会津の天寧寺から京都の天寧寺に持ち込まれたとされています。

そして、京都に伝えられた3枚は、祇園祭の山鉾や大津・長浜の祭りの山車(だし)に使用されています。

7月24日の山鉾巡行の際は、鯉山の懸装品にも注目です。

黒主山

鯉山から室町通を北に少し進むと黒主山(くろぬしやま)が建っています。

黒主山

黒主山

黒主山も、会所に入ることができ、御神体の大伴黒主(おおとものくろぬし)を拝めましたよ。

黒主山の御神体

黒主山の御神体

御神体が上を見ているのは、ヤマザクラを仰ぎ見ているからです。

山の上には桜が立っており、真夏にお花見できるのが黒主山の特徴であります。

黒主山の近くには、鯉がたくさん描かれた垂れ幕もかかっています。

鯉の垂れ幕

鯉の垂れ幕

祇園祭が始まると見られるようになりますね。

役行者山

鯉山から室町通を北に歩くと、役行者山(えんのぎょうじゃやま)が建っています。

役行者山も、会所に入って御神体を拝めました。

役行者山の御神体

役行者山の御神体

中央が修験道の開祖の役行者で、右が葛城神、左が一言主神です。

3体の御神体を祀る舁山(かきやま)は、役行者山だけです。

会所の奥には、行者神水があり、参拝者はここで手を清めることができます。

行者神水

行者神水

そして、その隣には、役行者神腰掛け石が置かれています。

役行者神腰掛け石

役行者神腰掛け石

説明書によると、この石は、今より1300年ほど前に役行者神が金剛葛城の峯々や大峯山で捨て身の修行に励んだ後、生地茅原の里から井戸伝いにこの地に駆け上がり、この石に座し精神修行をしたありがたい石とのこと。

また、役行者神は、この石に手を当て全身のこりを解したとされています。

参拝者は、近くにある砂を石に塗り付けるようにして触れることができます。

私も、せっかくなので石を触っておきました。

これで、役行者神の御徳により、全身のこりがほぐれたことでしょう。

ちなみに7月23日午後2時頃には、左京区の聖護院(しょうごいん)から山伏が訪れ祭りの無事を祈願する役行者護摩焚供養が行われますよ。

この後は、鷹山、八幡山、浄妙山、鈴鹿山を見に行きます。

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