5月上旬に京都市東山区の建仁寺に参拝した後、東に約5分歩き、安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)にも参拝しました。
安井金比羅宮は、縁切りのご利益が有名で、境内にある縁切り縁結び碑(いし)の名で知られる断叶の碑は、旅行者や観光客の方に大変人気がありますね。
緑がさわやかな境内
安井金比羅宮には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約10分歩くと到着します。
市バスだと「東山安井」から南に徒歩約1分です。
今回は、北側の鳥居から境内に入ることに。
鳥居の前には安井神社と刻まれた石柱が立っていますが、安井金比羅宮と呼ばれるようになる前は安井神社と称していました。
鳥居をくぐって右手に建つのは、安井天満宮の社殿です。
祭神は菅原道真で、学力向上、文筆守護、雪辱、雪冤、名誉挽回のご利益があります。
名誉挽回というのが興味深いですよね。
ちなみに安井天満宮の狛犬は、明和4年(1767年)10月に木屋町二條の人々によって建立されたもので、年代が明確な石造狛犬としては京都市内最古のものです。
安井天満宮の近くには、道祖神も祀られていますよ。
石には、男女の神さまが寄り添う姿が刻まれています。
道祖神は、夫婦円満や恋愛成就のご利益で知られていますね。
安井天満宮の向かい側に建つ社殿の中には、稲荷社と厳島社があります。
金縁成就、収入上昇の社ということですから、しっかりと祈願しておきましょう。
安井金比羅宮の稲荷社は、別名を三玉稲荷社といいます。
三玉とは、3つの宝を表しており、財宝、長寿、子宝を授けてくれると信仰されています。
お稲荷さんといえば、商売繁盛が有名ですが、安井金比羅宮の稲荷社にお参りしておけば、家全体が繁栄しそうですね。
初夏とあって、境内は木々の緑がきれいです。
安井金比羅宮の境内は割と広いのですが、参道が細いL字型になっているため、面積ほどは広く感じません。
本殿にもしっかりとお参りして、悪縁を断ってもらいましょう。
こちらが人気の縁切り縁結び碑です。
たくさん貼られた白いお札は形代です。
形代には、切りたい縁や結びたい縁を書きます。
そして、形代を持ち、縁切り縁結び碑に空いた穴を表からくぐって悪縁を切り、次に裏から穴をくぐって良縁を結びます。
縁切り縁結び碑の穴の前には、いつも列ができています。
この日は、比較的人が少なめだったので、あまり待たずに縁切り縁結び碑をくぐることができたのではないでしょうか。
手水鉢の近くのカエデの新緑がきれいですね。
水面に映り込む黄緑色もさわやかです。
参道の緑も初夏らしい清々しさを感じさせてくれました。
帰りは、東側の東大路通に面する鳥居から外に出ました。
安井金比羅宮は、いつも参拝者が多く、この日も賑わっていました。
修学旅行生の姿も見られましたよ。
この後は、六道珍皇寺に参拝します。
なお、安井金比羅宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。