1月中旬に京都市左京区の満願寺に参拝した後、北西に約10分歩き、須賀神社を訪れました。
須賀神社は、交通安全の神さまとして知られています。
京都市内は自動車の交通量が多い道路がたくさんあるので、散策中に事故に遭わないよう、1年の始めに須賀神社にお参りをしてご利益を授かっておきましょう。
冬の景色
須賀神社には、京阪電車の神宮丸太町駅から東に約12分歩くと到着します。
入り口の鳥居の前にやって来ました。
鳥居の右側には須賀神社、そして、左側には交通神社と刻まれた石柱が立っています。
鳥居の近くでは、ナンテンが赤い実をたくさん付けていました。
境内は、無人に近い状態。
でも、参拝者の姿が見られました。
境内の東側に近代的な社殿が建っています。
社殿の中には、須賀神社と交通神社の本殿がありますよ。
須賀神社は、かつては西天王社と称し、貞観11年(869年)に播磨国広峯から勧請(かんじょう)された歴史ある神社です。
後に鳥羽天皇の皇后の美福門院が、康治元年(1142年)に創建した歓喜光院の鎮守とされました。
もともとは、今の平安神宮の辺りにあったのですが、鎌倉時代末期に吉田神楽岡(かぐらおか)に移っています。
元の場所に近い現在地に戻ってきたのは、大正13年(1924年)のことです。
祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田比売命(くしいなだひめのみこと)、久那斗神(くなどのかみ)、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)です。
この五柱の祭神のうち、久那斗神、八衢比古神、八衢比売神を昭和39年(1964年)に分祀して創建されたのが交通神社です。
社殿に須賀神社と交通神社が祀られているのは、こういうことなんですね。
それではお参りをして、交通安全のご利益を授かりましょう。
社殿の中では、祈祷を受けている方が数人いらっしゃいました。
どうやら、仕事のためにお参りに来ているようです。
自動車をよく運転する会社の方なのでしょう。
おみくじは、今年の干支の辰の形をしていました。
社殿には、ハート形の大きな絵馬もかかっていますよ。
社殿の左前にも小さな祠があり、白龍大明神と稲荷大明神が祀られています。
足元には、狛狐もいました。
こちらにもお参りをして、商売繁盛と金運のご利益を授かっておきましょう。
社務所の近くでは、赤色のサザンカが咲いていました。
冬は、花を見かける機会が少なくなります。
そんな中、寒さに負けずに咲いているサザンカの花を見ると、心が元気になりますね。
手水鉢には、水が入っていませんでした。
還座記念の石碑。
大正13年に当地に戻ってきたのを記念したものなのでしょうね。
そろそろ須賀神社から出ましょう。
冬の須賀神社は人が少なかったですが、2月の節分祭の時には、大勢の参拝者で賑わいます。
一風変わった懸想文(けそうぶみ)売りが登場することで有名な節分祭ですから、ぜひ、節分の日には須賀神社を訪れてください。
この後は、積善院凖提堂に参拝します。
なお、須賀神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。