9月中旬に京都府八幡市の杉山谷不動に参拝した後、南に約15分歩き、善法律寺(ぜんぽうりつじ)にも参拝しました。
善法律寺は、八幡市の紅葉寺と呼ばれているお寺で、その名のとおり、紅葉が美しいことで知られています。
そのため、紅葉の時期は、比較的多くの参拝者が訪れますが、その他の季節は、境内で人を見かけることがほとんどありません。
サルスベリが見ごろを保つ
善法律寺には、京阪電車の石清水八幡宮駅から南に約15分歩くと到着します。
山門の前にやって来ました。
山門の前に植えられているカエデは、まだ緑色が濃く、夏真っ盛りといった感じです。
山門をくぐって境内に入ります。
参道の周囲も、カエデが多く植えられており、参道の石畳に木陰ができていました。
石畳のコケも緑色がきれいですね。
池にある鎮守社の向こうでは、まだサルスベリが咲いていました。
本堂の周囲も緑がいっぱい。
本堂には、八幡大菩薩が祀られています。
それでは、お参りをしましょう。
善法律寺は、正嘉年間(1257-1259年)に善法寺宮清(ぜんぽうじきゅうせい)が建立したということですから、800年近い歴史を持っています。
当寺は、善法寺家の菩提寺で、室町時代には宮清の曾孫の紀良子(きのよしこ)が足利義詮に嫁ぎ、後に3代将軍となる義満を産んでいます。
境内に多くのカエデが、植えられているのは、紀良子がカエデの木を寄進したからと伝わっています。
カエデに囲まれるように立つ慰霊塔。
この慰霊塔には、昭和9年(1934年)9月21日の室戸台風で亡くなった子供たちの名が刻まれています。
慰霊塔の前には、駐車場が広がります。
駐車場の奥に見える雲が、まだ夏を思わせるようなもりもりとした形をしています。
この暑さは、いつまで続くのでしょうか。
夏の暑さが続いているおかげなのか、サルスベリは、この時期にしては花数が多く、まだ見ごろを保っています。
駐車場から見る男山は、善法律寺のおすすめの景色であります。
サルスベリの赤い花と一緒に見る緑の山と白雲は、終わらない夏を伝えているようでしたよ。
善法律寺は、11月下旬になると境内が紅葉で真っ赤になります。
ぜひ、その頃に善法律寺に参拝してください。
なお、善法律寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。