7月31日。
京都市東山区の八坂神社に参拝しました。
1ヶ月に渡り行われてきた祇園祭も、とうとう最終日を迎えました。
祇園祭の最後に行われる行事は、疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)で、参拝者は、八坂神社の摂社である疫神社に設置された大茅の輪をくぐることで厄を祓います。
祇園祭の雰囲気が消えていく境内
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から東に約5分歩くと到着します。
7月は、何度も八坂神社の西楼門をくぐりましたね。
西楼門をくぐった正面に疫神社があり、普段は、そのまま直進してお参りできるのですが、この日は、北側に迂回して列に並ばなければ疫神社にお参りできないようになっていました。
疫神社に並ぶ列には、たくさんの人がいます。
どれだけの時間並ばなければならないのか見当がつかないので後回しにしましょう。
祇園造の本殿の前にやって来ました。
祇園祭の期間は、何度も八坂神社を訪れていますが、神事が行われる関係で本殿にはほとんど参拝していませんでした。
それでは、お参りをしましょう。
境内には、先日まで多くの提灯が吊るされていたのですが、すでに撤去され、普段の境内に戻りつつあります。
本殿の裏へ。
こちらには、真っ白な花を咲かせる白祇園守と呼ばれるムクゲが植えられています。
白祇園守は、祇園祭の期間に開花するのですが、見ごろを迎えるのは8月中旬頃です。
この日は、きれいに咲いている花が1輪だけありました。
なんとか、祇園祭の期間に開花が間に合いましたね。
境内の北側の参道を歩きます。
カエデの青葉がまだ美しいですね。
この日は、曇り空でしたが、最高気温が35度を超える猛暑日だったので暑かったです。
でも、カエデが作ってくれる陰のおかげで、少し涼しく感じました。
疫神社に並ぶ列は、先ほどより短くなっていたので、私も並ぶことに。
疫神社は、八坂神社の七不思議の一つに数えられており、蘇民将来(そみんしょうらい)を祀っています。
蘇民将来は、山中をさまよう素戔嗚尊(すさのおのみこと)を助けたことで、彼の子孫は疫病にかからなくなったと伝えられています。
疫神社の鳥居には、「蘇民将来之子孫也」と書かれた護符が吊るされ、その下に大茅の輪が設置されています。
それでは、大茅の輪をくぐりましょう。
そして、疫神社にもお参り。
「蘇民将来之子孫也」の護符も授与所で授かっておけば、元気に夏を乗り越えられるでしょう。
疫神社の近くには、茅(ちがや)もあり、参拝者は持ち帰ることができます。
この茅で茅の輪を作っておけば、さらにご利益がありそうですね。
疫神社に参拝を終え、本殿の東側にやって来ました。
美御前社の美容水は、いつものように清らかに流れていましたよ。
7月31日に疫神社の大茅の輪をくぐったことで、長かった祇園祭が終わりました。
祇園祭が終わると、夏も終わったように思ってしまいますが、京都の暑い夏はこれからが本番です。
五山の送り火が終わるまでは、猛暑が続きそうです。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
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