八坂神社で行われた久世稚児社参・祇園祭2023年

7月13日。

京都市東山区の八坂神社を訪れました。

この日、午後2時から祇園祭の行事の一つである久世稚児社参(くぜちごしゃさん)が行われました。

毎年、7月13日に南区の綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)から、2人の駒形稚児(こまがたちご)が同社の関係者とともに八坂神社に参拝します。

小雨が降る中で行われた神事

八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から東に約5分歩くと到着します。

時刻は午後1時40分頃。

八坂神社の西楼門の前にやって来ました。

西楼門

西楼門

西楼門には、久世稚児社参が午後2時から行われることを示す案内が出ています。

西楼門をくぐり参道へ。

参道には、いつもより多くのお店が出ていましたが、まだ営業していませんでした。

参道

参道

本殿と舞殿の周囲では、大勢の参拝者が場所取りをしていました。

境内

境内

想像していたよりも、多くの人がいますね。

すでに一般の参拝者が本殿に近づけないように縄が張られていました。

そのため、本殿にはお参りできませんでした。

舞殿には、3基の神輿が奉安されています。

御輿

御輿

10日の神輿洗式を終えた神輿は、17日の神輿渡御まで、八坂神社の舞殿で見ることができますよ。

時刻は午後1時50分。

早くも、南楼門から、綾戸國中神社ののぼりを先頭に神事に参加する方々が入って来ました。

乙訓上久世國中神社

乙訓上久世國中神社

2人の稚児も、やって来ました。

後ろには、赤色の傘を持つ人も。

久世駒形稚児

久世駒形稚児

綾戸國中神社の稚児は、久世駒形稚児(くぜこまがたちご)と呼ばれています。

手を清める久世駒形稚児。

手を清める久世駒形稚児

手を清める久世駒形稚児

そして、本殿へと向かいます。

本殿に向かう久世駒形稚児

本殿に向かう久世駒形稚児

続いて八坂神社の神職の方々も本殿へ。

この頃から、八坂神社は小雨が降り始めてきました。

神職

神職

八坂神社に祀られている祭神は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)で、綾戸國中神社の祭神も同じく素戔嗚尊です。

八坂神社には素戔嗚尊のやさしく穏やかな和御霊(にぎみたま)が祀られているのに対し、綾戸國中神社には素戔嗚尊の荒々しい荒御霊(あらみたま)が祀られています。

久世稚児社参では、綾戸國中神社に祀られている荒御霊が八坂神社にやって来ることで、和御霊と一体になります。

八坂神社にやって来た2人の久世駒形稚児は、神役奉仕の宣状を受けます。

そして、年少の稚児は17日の神幸祭で馬に乗って神輿を先導し、年長の稚児は24日の還幸祭で同じく馬に乗って神輿を先導します。

八坂神社の境内に入るとき、何人と言えども騎乗は許されないのですが、久世駒形稚児だけは、下馬することなく本殿まで騎乗で乗りつけることができます。

約30分の神事が終わり、久世駒形稚児と綾戸國中神社の関係者の方々が本殿から出てきました。

本殿前で記念撮影

本殿前で記念撮影

本殿前に整列した久世駒形稚児たちは、何枚も記念写真を撮影されていましたよ。

写真撮影の後は、テレビ局のインタビューが始まったので、ここで八坂神社から出ることに。

久世稚児社参の様子は、動画にも収めたのでご覧になってください。

次回、久世駒形稚児を見られるのは、7月17日の神幸祭の時です。

午後4時から神幸祭は行われるので、それより早く八坂神社の西楼門前で待っていると、馬に乗った久世駒形稚児を見られますよ。

八坂神社の境内でも久世駒形稚児を見られますが、混雑するので早めに場所取りをしておいた方が良いでしょう。

この後は、四条新町に前祭(さきまつり)の山鉾の曳初めを見に行きます。

なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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