7月15日。
京都市東山区の八坂神社に参拝しました。
この日は、午後8時から祇園祭の宵宮際が行われますが、その前に午後3時から能舞台で伝統芸能奉納があります。
祇園祭に伝統芸能奉納が催されるのは、3年ぶりのことです。
お店が賑わう
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に約5分歩くと到着します。
西楼門をくぐり参道に入ると、たくさんのお店が営業していました。
ここ2年ほどは、コロナの影響で参道での出店が少なくなっていたのですが、祇園祭が前祭(さきまつり)の宵山期間に入って従来の八坂神社の活気が戻ってきました。
本殿にお参りをした後、境内の南側にある能舞台に向かいます。
時刻は午後2時40分ころでしたが、すでに大勢の参拝者が能舞台の前で伝統芸能奉納が始まるのを待っていました。
能舞台の前には床几台が置かれているので座りながら観覧できます。
でも、私が来た時には、すでに満席となっていたので立ち見です。
午後3時となり、国歌斉唱の後、日本伝統芸能団の皆さんによる伝統芸能奉納が始まりました。
今様
最初の伝統芸能は今様(いまよう)です。
今様は、平安時代後期に白拍子が歌った当時の流行歌です。
白拍子は、歌に合わせて舞を披露します。
最初は、2人で舞を披露し、その後、2人の歌人が詠んだ歌に合わせて1人ずつ舞います。
そして、最後は3人での舞です。
白拍子は、静御前や祇王が有名ですね。
伏見区の城南宮で行われる曲水の宴でも白拍子の舞を見ることができますよ。
今様は、動画も撮影したので、ご覧になってください。
詩吟
続いては詩吟です。
詩吟は、様々な詩に節を付けて歌うものです。
1人で歌う方もいれば、歌に合わせて舞を披露する方もいらっしゃいました。
見ていて楽しいのは、やっぱり舞を披露する方ですね。
刀や扇を使い、能舞台の上を縦横に動きながら舞を披露してくれましたよ。
詩吟も動画を撮影しました。
一弦琴
詩吟の後は、一弦琴(いちげんきん)の演奏です。
一弦琴は、その名のとおり、弦が1本しかない琴です。
音色は、弦を抑える場所によって変わります。
この日は、一弦琴で2曲演奏が行われました。
一弦琴も動画を撮影しています。
日本舞踊
続いて日本舞踊です。
日本舞踊は、歌舞伎舞踊の技法を基本とした舞踊です。
歌に合わせながら2人の女性が扇を持ちながら踊ります。
今様や詩吟と比べると、ゆっくりとした動作で踊ります。
しぐさに落ち着きがあるので、夏の暑い日は、その動きが涼しげに見えましたよ。
日本舞踊の後も、次々に伝統芸能が奉納されていきましたが、私はここで八坂神社から出ました。
能舞台の前の床几台に座っていた観覧者も、途中で席を立つ人がおり、伝統芸能が奉納されている間、人の入れ替わりが何度もありました。
宵宮祭が始まるまで、ずっと見ている人は少なそうです。
午後3時から8時の間、都合が良い時間に八坂神社に訪れて伝統芸能を見るのが良いですね。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。