7月13日。
京都市東山区の八坂神社で、祇園祭の長刀鉾稚児社参(なぎなたほこちごしゃさん)が行われました。
長刀鉾のお稚児さんは、この日、四条烏丸の町会所から馬に乗り祇園の八坂神社に参拝し、正五位少将(しょうごいしょうしょう)の位を授かります。
賑わう八坂神社
長刀鉾稚児社参が、八坂神社で行われるのは午前11時です。
10時40分頃に祇園石段下にやってくると、すでに長刀鉾町の行列が東大路通を南に進んでいました。
「急いで、八坂神社に行かないと」と慌てるものの、信号が全く青に変わりません。
行列に合わせて、信号機を調節しているようです。
やっと信号が青となったので、早歩きで横断歩道を渡り、石段を上って八坂神社の西楼門をくぐります。
境内に入ると、すでに大勢の参拝者が訪れていました。
長刀鉾町の行列は、南楼門で待機していました。
どうやら間に合ったようです。
行列が順番に境内に入って来ました。
稚児を守る禿(かむろ)も続いて境内に入ってきます。
そして、お稚児さんの登場。
人の影で、お稚児さんが見えにくい写真となってしまいました。
行列は、ゆっくりと本殿に向かって進みます。
その間に本殿の裏を回り、境内東側にやって来ました。
行列は、いったんテントの中に入り、手と口を清めます。
手と口を清めたお稚児さんは、赤い傘をさしたお供と一緒に本殿の前に進みます。
本殿の前は、普段は参拝者がお賽銭を入れるようになっているのですが、この日は、正面部分が左右に開き、中央の階段が見えるようになっていましたよ。
お稚児さんは、その階段を上って本殿の中に入ります。
この後、神職の方も、次々と本殿に入っていき、神事が行われました。
神事の様子は、外からではわかりません。
長刀鉾稚児社参では、先ほども述べたようにお稚児さんが正五位少将の位を授かります。
これは、十万石の大名と同じ格式で、この参拝は、俗に「お位もらい」ともいわれています。
約30分後、お稚児さんが本殿の正面に戻ってきました。
そして、記念撮影が行われます。
本殿の真横から見ていたので、ここからでは、お稚児さんの姿がよく見えません。
記念撮影を終えたお稚児さんは、大人に担がれて本殿から外に出ます。
この後、お稚児さんは南楼門に向かいますが、その間、ずっと担がれたままで、地に足をつけることはありませんでした。
お稚児さんが南楼門の外に出たところで、私も、西楼門から外に出ました。
そして、東大路通から、ぐるっと回って南楼門の外にやって来ました。
担がれていたお稚児さんは、馬にまたがり、出発の準備が整っています。
そして、行列が出発。
どこに向かうのかと見ていたら、南楼門と鳥居の間にある中村楼に馬上のまま入っていきました。
この様子は、動画にも撮影したので、ご覧になってください。
お稚児さんが、中村楼に入った後は、参拝者も次々と八坂神社から去っていきました。
それにしても、朝から八坂神社は、大勢の参拝者で賑わっていました。
17日の山鉾巡行に向けて、祇園祭が盛り上がって来ましたね。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。