1月下旬に京都市上京区の本満寺に参拝した後、西に約5分歩き、相国寺にも立ち寄りました。
相国寺は、京都御苑の北にある臨済宗のお寺です。
京都市内には、広々とした境内を持つ天龍寺や建仁寺など臨済宗のお寺がいくつかありますが、相国寺もまた京都市中心部に広大な敷地を有しています。
そのため、いつ訪れても境内は開放感があるんですよね。
人が少ない境内を歩く
相国寺の最寄り駅は、地下鉄の今出川駅です。
駅からは東に5分ほど歩くと南側にある総門の前に到着します。
今回は、東側の入り口から境内に入ることに。
参道は、無人と言って良いくらい閑散としています。
相国寺は、春や秋の行楽シーズンでも人が少なく、いつも混雑することはありません。
参道をまっすぐ西に歩くと鐘楼が現れます。
鐘楼の近くには、ナンテンの赤い実。
そして、見上げると椿が赤色の花をたくさん咲かせていました。
まだつぼみが多く残っていたので、2月にかけて、もっと多くの花を咲かせそうです。
鐘楼の西側に祀られている弁財天。
この弁財天は、かつては京都御苑内の久邇宮邸に祀られていましたが、明治13年(1880年)に宮家が東京に移転した際に相国寺が寄進を受け同18年に移建されたものです。
芸能の神さまとして知られていますから、習い事をされている方がお参りするとご利益を授けてくれそうですね。
境内の中央に建つのは、法堂(はっとう)です。
特別公開が行われる時は、法堂の中にも入ることができ、天井の蟠龍図を見ることができますよ。
それでは、外から法堂にお参りをしましょう。
法堂の西には八幡宮があります。
相国寺は、永徳2年(1328年)に室町幕府3代将軍の足利義満が創建を計画したお寺です。
八幡神は武家の崇敬を受けてきた神さまですから、相国寺にも祀らているのでしょうね。
法堂の裏側にやってきました。
この辺りには、あまり来ることがないので、新鮮に感じます。
それにしても人が全くいません。
こちらは浴室。
現代のように湯船につかる浴室ではなく、蒸気浴をする建物です。
サウナのようなものだったのでしょうね。
浴室の近くにあるのは大光明寺です。
普段は非公開のため、中に入れませんが、門越しに少しだけ中の様子がうかがえます。
以前、京の冬の旅で大光明寺の枯山水庭園を拝観したことがありますが、それは随分と昔のことであります。
また、そのうち特別公開が行われることでしょう。
そろそろ相国寺から出ることに。
冬の晴れた空の下、静かな境内を歩いていると気持ちが和やかになりましたよ。
この後は、下御霊神社に参拝します。
なお、相国寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。