9月下旬に京都市上京区の大聖寺に萩を見に行った後、北東に3分ほど歩き相国寺に参拝しました。
相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で、京都五山の第2位に列せられたお寺です。
今も、京都市中心部にありながら広々とした境内を持ち、大本山らしい景観を維持しています。
これまで相国寺には何度も参拝していますが、初秋に訪れたことはなかったような気がします。
初秋の花が咲く境内
相国寺の最寄り駅は、地下鉄の今出川駅です。
駅からは、東に徒歩約5分で、境内の南側に建つ総門の前に到着します。
今回は西側の入り口から境内に入ることに。
参道を東に向かって歩き始めると、塀際でサルスベリが咲いているのに気づきました。
サルスベリは夏の花なので、そろそろ見ごろを終える時期ですが、京都市内ではまだ咲いているところがありますね。
境内の中央付近までやってきたところで、北に向きを変え、法堂(はっとう)に向かいます。
それでは、法堂にお参りをしましょう。
相国寺では、秋の特別公開が始まっており、法堂の中を拝観できるようになっていました。
法堂の天井には龍が描かれており、堂内で柏手を打つとその龍がグルグルと鳴きますよ。
特別公開の詳しい期間は忘れましたが、12月上旬までは行われています。
境内の真ん中よりやや東に鐘楼が建っています。
鐘楼の近くでは、夏にタチアオイが咲きますが、初秋にはスイフヨウを見ることができます。
今まで相国寺でスイフヨウを見た記憶がないので、やはりこの時期に相国寺を訪れたことはなかったのでしょうね。
スイフヨウは酔芙蓉と書き、朝に白色の花を咲かせます。
その白い花が夕方になると赤く染まることから、まるで酒に酔ったようだということで、酔芙蓉と名付けられました。
翌朝になると赤色になった花は、シワシワに萎れています。
私が相国寺を訪れたのは正午頃だったので、赤色の花はシワシワに縮んでいましたよ。
地面では、赤色のヒガンバナも咲いていました。
そして、宗旦稲荷の近くでは萩の花も咲いています。
境内の南側の池は、夏にたくさんのハスが咲きますが、今はすっきりとしています。
池のほとりにハスのプランターが置かれていますが、花は咲いていません。
夏が終わったことを実感する景色です。
帰りは、東の参道を歩き外に出ることに。
塀の向こうで黄色い花が咲いていましたが、ヒマワリでしょうか。
少しだけ夏の名残を感じられましたよ。
相国寺は、大きなお寺ですが、観光で訪れる人は意外に少なく境内が混雑することはありません。
11月下旬から12月初旬には紅葉を見ることもできますから、その頃に相国寺の特別公開を見に行くのも良いですね。
この後は、本満寺にスイフヨウを見に行きます。
なお、相国寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。