毎年12月になると、嵯峨野嵐山一帯で、京都嵐山花灯路が催されます。
夜の嵐山一帯がライトアップされる嵐山花灯路は、初冬の京都の風物詩として定着していますね。
2020年は、12月11日から20日までが開催期間です。
これまでは開催初日に嵐山花灯路を見に行くことが多かったのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止になっていると思っていたので、開催されていることに気づくのが遅く、12月16日に見に行ってきました。
法輪寺のライトアップ
嵐山花灯路の点灯時間は、午後5時から午後8時30分までです。
午後5時30分頃。
阪急電車の嵐山駅に到着しました。
嵐山駅には、嵯峨小学校、嵐山小学校、広沢小学校の児童が描いた絵を行灯(あんどん)にして展示しています。
毎年、児童たちの絵を見られるのも、嵐山花灯路の良いところです。
嵐山駅から法輪寺に向かいます。
平日だったこともありますが、駅から法輪寺に行くまでの間、観光客と思われる方は、ちらほらと歩いている程度でした。
例年よりも、人出が少ないようです。
法輪寺の山門をくぐると、石段が現れます。
石段の両脇には、行灯が置かれ、足元を照らしてくれています。
石段を上りきると、左手に多宝塔が建っています。
今年は、多宝塔が黄色くライトアップされていましたよ。
本堂は、中は灯りがともされているもののライトアップは行われていませんでした。
本堂の中からは、お坊さんがお経を唱えている声が聞こえます。
ここ数年の嵐山花灯路では、法輪寺の本堂が、赤色、青色、緑色など様々な色にライトアップされるデジタル掛け軸を見られたのですが、今年は実施されていませんでした。
法輪寺の舞台は、今年も解放されており、京都の夜景を見ることができましたよ。
ここからは、光る京都タワーも見られます。
背の高いビルが少ないので、眼下にぽつぽつと光が見える程度ですが、それでも夜景はきれいなものです。
冷たく澄み切った空気が肌を刺して寒いですが、この夜景は見ておきたいですね。
中之島公園
法輪寺から出て、渡月橋近くにやってきました。
渡月橋の南側には、櫟谷宗像神社(いちたにむなかたじんじゃ)が建っているので、お参りをしておきましょう。
風が吹くと、リンリンと高い音が聞こえてきます。
どこから聞こえてくるのかと周囲を見渡すと、手水屋の天井に風鈴が吊るされていました。
美しい音ではありますが、風が吹くと体が冷えます。
渡月橋の南側の中之島公園にやってきました。
中之島公園では、様々な展示を見ることができますよ。
渡月橋と一緒に見る生け花。
嵐山花灯路では、京都いけばな協会の生け花の作品が10ヶ所に展示されています。
嵐山公園には、テントがいくつか設置されており、そのひとつにはストーブが用意されています。
冷えた体をここで温めていきましょう。
このペレットストーブテントでは、嵐電と地下鉄のキャラクターである福王子ひかると太秦萌(うずまさもえ)のパネルが、12月12日と13日に登場したそうです。
こちらは、お絵かき行灯です。
テントの中で、紙に絵を描き、その紙を筒状にまるめてライトにはめます。
私も、お絵かきをして、行灯を作りましたよ。
テントに入る前には、手の消毒と検温があります。
テントの中には、テーブルとイスが用意されており、透明のフィルムで一人分ずつ仕切られていました。
絵を描き終えた後は、受付に持っていくと縮小コピーをしてもらえます。
そして、ミニ行灯やコスモスの種が入った紙袋をいただきました。
縮小コピーしてもらった絵は、まるめてミニ行灯にはめます。
ミニ行灯のスイッチを入れると光り、赤色、青色、黄色、緑色など様々に色が変化します。
自宅に持って帰り、さっそく行灯にスイッチを入れて楽しみましたよ。
ありがとうございました。
ちなみに紙袋は、嵐山観光土産品組合により製作された環境に配慮した嵐山花灯路オリジナルお土産袋です。
お土産物屋さんで、買い物をしても、もらえますよ。
渡月橋を北に渡ります。
毎年のように嵐山が、青白くライトアップされていましたよ。
渡月橋の北側には、レストラン嵐山 和ひゅーめ(足湯カフェ)があり、200円で足湯につかることができます。
嵐山花灯路の散策マップを提示するとコーヒーと足湯のセットが400円で利用できますよ。
なお、嵐山花灯路の散策マップは、中之島公園など数ヶ所にある受付で配布されています。
どこで、どのような展示が行われているのかを知るのに便利ですから、散策マップは必ずもらっておきましょう。
この後は、亀山公園に向かいます。