9月中旬に京都市上京区の梨木神社の萩を見た後、東隣の廬山寺(ろざんじ)を訪れました。
廬山寺は、正式には廬山天台講寺といい、天台圓浄宗の大本山です。
毎年2月3日の節分会には、多くの参拝者が訪れ境内がにぎわいますが、その他の時期は人が少ないですね。
初秋の静かな境内
廬山寺には、地下鉄の今出川駅から南東に10分ほど歩くと到着します。
山門の前にやってきました。
山門越しに境内を見る感じでは、人がいなさそうです。
山門をくぐると、正面に元三大師堂が建っているのでお参りをしましょう。
廬山寺は、天慶年間(938-947年)に元三大師良源が北山に創建した与願金剛院が始まりです。
一方、覚瑜(かくゆ)上人が出雲路に建てた仏閣を廬山寺と号し、後に廬山寺第三世並びに第五世明導照源上人が、廬山、与願師跡を伝領し、与願金剛院師跡に廬山寺を統合して、与願を廃し廬山寺とし、円密戒浄の四宗兼学道場として天台の別院となりました。
現在地に移転してきたのは、天正元年(1573年)です。
境内に人がいなくても、手水鉢には、水が流れ落ちています。
秋空の下、カエデの緑色がきれいですね。
鐘楼近くのカエデも緑色。
境内には松も植えられていますよ。
境内の端にひっそりと置かれているのは、日本画家である池田遥邨(いけだようそん)の筆塚です。
境内の南側の参道を東に向かって歩きます。
参道の塀の北側には、源氏庭があります。
廬山寺が建つこの地は、平安時代に紫式部の邸宅があった場所と伝えられています。
この地で源氏物語が執筆されたと考えられており、源氏庭の名は、それにちなむものです。
キキョウが美しい源氏庭ですが、そろそろキキョウの見ごろは終わっていそうですね。
境内の東側にやってきました。
ここも無人です。
地面にハトが1羽いるだけ。
普段から、この辺りは人が少ないですね。
再び、境内の西側に戻ってきました。
空は、雨が降りそうな雲が浮かんでいます。
空が曇っていると、無人の境内が寂しく感じますね。
廬山寺では、2020年11月30日まで、「明智光秀の念持仏と廬山寺」の特別展が開催されています。
11月は、源氏庭の紅葉もきれいですから、紅葉狩りに廬山寺に参拝するのも良いですね。
この後は、清浄華院に参拝します。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。