8月上旬。
京都市左京区の下鴨神社に参拝しました。
夏の京都は、とても暑いのですが、下鴨神社は、京都市中心部から近い夏でも涼しい場所のひとつです。
糺(ただす)の森の中の参道は、多くの木々が日差しを遮ってくれ、歩いていると次第に汗がひいていくんですよね。
楼門の茅の輪
下鴨神社は、京阪電車の出町柳駅から北西に5分ほど歩くと到着します。
参道の入り口にやってきました。
入り口には、朱色の玉垣が設けられ、これより先が神域であることがわかります。
参道に入ります。
参道は全体的に日陰となっているので、暑さを感じにくいですね。
それどころか、ひんやりとした冷気を感じます。
糺の森の中は、奈良の小川や泉川が流れているので、気温が上がりにくいのかもしれませんね。
鳥居をくぐると、右手に御手洗(みたらし)があります。
御手洗は、祭神の玉依媛命(たまよりひめのみこと)の神話伝承にちなみ舟形磐座(いわくら)石となっています。
また、御神水を注ぐ樋は、糺の森のヌシと呼ばれていた樹齢600年のケヤキです。
覆屋は、祟神天皇7年(紀元前90年頃)、糺の森神池に瑞籬(みずがき)の造替を賜った記録をもとに再現した透塀(すきべい)です。
鴨川の水源の神地として信仰されてきた糺の森では、今も地中深くから水が湧き出しています。
こちらは、相生社です。
隣には、2本の木が1本に交わった連理の賢木(さかき)があります。
縁結びのご利益があると信仰されており、下鴨神社の七不思議のひとつに数えられていますね。
朱色の楼門の前にやってきました。
楼門の前には、8月6日の夏越神事のために茅の輪が設置されていました。
夏の暑さに負けないようにくぐっておきましょう。
夏の境内
楼門をくぐった先は、空が開けまぶしく感じます。
白砂に日差しが反射するためか、境内が全体的に明るく感じられます。
写真だと爽やかな青空に見えますが、糺の森を抜けると、急に暑さを感じますね。
それでは、奥の門をくぐり、自分の干支の神さまにお参りです。
そして、本殿に進み祭神にお参りです。
本殿にお参りを済ませた後は、境内の北東に建つ御手洗社にやってきました。
御手洗社は、井上社が正式な名で、社殿の下には御手洗池があります。
土用の丑の日が近づくと地底から水泡が吹きあがってきます。
その水泡をかたどって創られたのが、みたらし団子です。
毎年、土用丑の日の頃に足つけ神事が行われるのですが、今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために中止となりました。
でも、御手洗社近くでは、御神水の授与が行われていましたよ。
足つけ神事の際は、ペットボトルを持っていくと、御神水を入れてもらえます。
媛小松は、青々とした姿をいつも見せてくれますね。
夏の下鴨神社は、人が少なく落ち着いて参拝できました。
糺の森の中は涼しいですから、夏に京都を訪れるなら、下鴨神社がおすすめですよ。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。