6月中旬に京都市西京区の善峯寺に参拝しました。
途中で北門から外に出て、三鈷寺にお参りをした後、再び善峯寺に戻って境内を歩きます。
善峯寺の外にいったん出ると、再入山できないように思いますが、そんなことはないんですよね。
当病悉除に霊験あらたかなお釈迦さま
三鈷寺から善峯寺の北門に向かう途中、善峯寺の桜あじさい苑を見下ろせました。
ここからの景色は、三鈷寺に参拝しないと見られないです。
北門の前にやってきました。
ここで、インターホンを押すと山門受付につながるので、再入山の旨を伝え、設置カメラに当日入山券を提示すれば回転扉から境内に入ることができます。
再入山の方法を事前に知っていないと、いったん三鈷寺にお参りに行くなんてできませんよね。
なお、再入山の方法は京都旅屋さんの以下の記事で紹介されていました。
北門から参道を南に歩き、途中で石段を上った先に建つのは釈迦堂です。
釈迦堂に祀られている釈迦如来は、源算上人御作と伝えられています。
かつて、釈迦如来は、観音堂の南嶺の釈迦岳の頂上に建つ小堂に祀られていましたが、多くの争乱でお堂が焼失し、風雨にさらされていました。
明治に入り、善峯寺の当時の住職が釈迦如来の夢告を受け、明治11年(1888年)に釈迦堂に遷座することになりました。
遷座の際、釈迦如来は玉のような汗をかいており、それを布で拭って、体の病気の所や痛むところに当てると、不思議なことに病や痛みがすぐに癒えたそうです。
以来、五体安穏や腰痛神経痛など「当病悉除に霊験あらたかなお釈迦さま」として評判が広がり、今も多くの信仰を集めているとのこと。
善峯寺の境内は山の上にあるので、足腰が疲れます。
なので、いったん休憩して釈迦堂にお参りをしておくと良いでしょう。
満開のサツキとアジサイ
釈迦堂付近には、きれいに刈り込まれたサツキが一直線に植えられています。
サツキは、ピンク色の花をたくさん咲かせ、ちょうど見ごろを迎えていました。
善峯寺のサツキは、花がいっぱいで華やかですね。
サツキは、満開になっても、半分くらいは葉が目立っていることが多いのですが、善峯寺のサツキは見事な咲きっぷりであります。
満開のサツキの奥には、清々しい青空が広がります。
山の上なので、まるで地面が宙に浮いているかのような景色でしたよ。
手水鉢には、ひんやりと冷たそうな水が流れています。
善峯寺では、アジサイを添えた花手水があるようなのですが、どうやら見逃した模様。
釈迦堂の前では、真っ白なアジサイも満開になっていました。
アジサイ越しに眺める風景も美しいです。
梅雨なのにこんなに爽やかな青空を見られたので、良い日にお参りできました。
釈迦堂の北側から眺める景色。
中央に見える八重紅枝垂れ桜は、緑の葉をいっぱいつけていますが、春の満開の姿はとてもきれいですよ。
釈迦堂の南側には、背の低い高野槙が植えられています。
これは、悠仁親王さまお印の高野槙とのこと。
上り坂の参道をさらに上に向かいます。
参道脇の薄紫色のアジサイは、日陰で咲いていたので、花がしっとりとしているようでした。
稲荷社の前のサツキは、花数が少なくなっており、そろそろ見ごろを終えようとしています。
6月上旬に善峯寺を訪れれば、境内全体でサツキが見ごろだったでしょうね。
参道の途中で景色が開けます。
眼下には、善峯寺の緑色の境内。
頭上には、薄っすらと白色の雲がかかった青空。
善峯寺の境内では、どこからでも、このような風景を見ることができます。
この後は、けいしょう殿と薬師堂に向かいます。